住友商事グループとメタルワングループが日本における鋼管事業をひとつに統合することで生まれた、国内鋼管流通のナンバーワン企業である住商メタルワン鋼管様は、全国に張り巡らされた拠点において「在庫」「加工」「配送」までを一貫して提供されています。PL(損益計算書)の採用単位ともいえる国内外の拠点や機能(組織)が非常に多く、実績データの集計作業や分析作業に強い課題感を長年お持ちでした。この課題を解決すべくシステムの導入が検討された結果、経営管理クラウド「Loglass」を導入いただきました。今回は、導入プロジェクトの推進メンバーである経営企画室企画グループの平山様、瑞慶覧様、寺尾様、管理本部の財務経理グループの泰井様、同部システムグループの上治様にお話を伺い、Loglass導入の経緯や運用開始後の導入効果について語っていただきました。
経営企画室 企画グループ長 平山様
経営企画室 企画グループ 企画チームリーダー 寺尾様
経営企画室 企画グループ 課長代理 瑞慶覧様
管理本部 財務経理グループ 財務チームリーダー 泰井様
管理本部 システムグループ 主任 上治様
平山様:ひとことで言えば、予算作成ととりまとめのExcel作業をやめたかった、ということに尽きます。私の前は泰井が一人で担当していて私が引き継いだのですが、あわせて10年間ぐらい一人の手作業でした。この状況を早く打破したいと、5年ぐらい前にシステム導入を検討しました。
導入寸前までいったのですが、事業統合と新会社設立、システム統合の話がありストップがかかりました。それで待っていたのですが、システム面はむしろ退行してしまった感もあり、会社の規模も倍になって業務も回らなくなってきたので「もうシステムを入れよう」といって探し出したのがLoglass導入のきっかけでした。
泰井様:予算のとりまとめと集計は私がやっていました。とにかく集計作業に終始していました。入力ミスや異常値の確認に追われ、なかなか分析まで手が回らない状態でしたね。それらの数字の確認のため営業部へ問い合わせて確認したり修正依頼したりこちらで修正を入れたりの繰り返しだったのです。潰しても潰しても全然終わらず、とにかく時間がかかっていました。
上治様:私はマスタの部分を担当しているのですが、Loglass導入以前は組織変更時のマスタメンテナンス作業が非効率でした。旧システムでは仕様上の制約で組織のコピーが出来なかったため、組織変更があると組織マスタを新規に作り直す必要がありました。表計算ソフトのマクロやRPAは使っていましたが、それでも時間がかかっていて、変更作業に丸2日かかることもあり、組織変更がある度に「どうするどうする?」と泰井に相談していました。それがLoglassでは、マスタメンテナンスの画面でドラッグ&ドロップするだけで更新できてしまいます。作業時間は1チームの組織変更で10分程度でしょうか。ちょうど先日も組織変更があったのですが、本当に効率的になったと感じています。
瑞慶覧様:今までは実績を見るのにまず表計算ソフトのファイルを見にいっていました。たとえば「この月のこの組織、この費用はどうして膨らんでいるのか?」というような質問が経営陣から来るのですが、Loglass導入前は、組織を見て補助科目を見て、経費を見て、と資料を3つも4つも見る必要がありました。ところが今は、補助科目も明細もワンクリックで表示できます。数字へのアクセスの良さを感じています。
寺尾様:見やすさが表計算ソフトとは段違いですよね。画面の作りもさることながら、データの取り出しやすさは特筆すべき点です。経営企画室ですから、全組織をみるのですが、組織間で似通っているところの比較や、欲しいデータの出力がとても使いやすい。既存の会計システムだとできないことがLoglassだと出来るので、非常に助かっています
平山様:数字にアクセスするハードルがすごく下がりました。資料を探したり、複数のファイルを開いたりする作業が不要になって、とにかくLoglassの画面を開いて見ていればいいのです。私なんかは一日中Loglassの画面を開きっぱなしですよ。
瑞慶覧様:とにかくフォローしてくれるという印象です。レスポンスがいいですし、細かい相談から、今後の機能拡張の話まで、幅広く意見できるのはすごくありがたいと思っていますね。それに”いい人たち”だなとシンプルに思います。
上治様:瑞慶覧が言った通り、私は大きなITベンダーとやりとりする機会もあるのですが、色々な面でレスポンスが早いと感じています。
平山様:Loglassは集計の自動化に強みがありますよね。規模が大きくてPLの最小単位が100も200もあるような会社だと手作業では無理だという話になりますから、集計の自動化というLoglassの強みが生きて導入効果が高くなると思います。たとえば店舗が1,000も2,000もあって店舗ごとにPLがあると、どうやって集計・分析するんですか、という話になりますよね。こんな会社にこそ、Loglassを導入すれば業務が効率的になるし、分析もしっかりできるようになりますよ。