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静岡ガス株式会社

事業別PLにおける「原価管理の超解像度化」を実現。工事単価のドリルダウン分析を実現し、稼ぐインフラ部門へ

公共サービス
従業員数
301〜1,000名

静岡県中東部を中心に、都市ガスの製造・供給・販売を主軸とするエネルギー企業である静岡ガス株式会社。同社のガス導管(パイプライン)の維持・管理を担う導管ネットワーク本部の戦略推進部では、事業計画達成に向けた管理会計を担う事業本部内の統括部署としてデータ収集・分析業務を行っています。

同部署の管理会計業務では、会計システムと基幹システムのデータが分断され、多くの集計がExcelでの手作業と目視に依存しているという課題を抱えており、この課題解決を目的に「Loglass 経営管理」を導入いただきました。Excelから「Loglass 経営管理」への移行を主導した戦略推進部の皆さまに、システム化の背景や選定の決め手、構築プロセス、そして業務効率化やコスト意識の醸成といった成果についてお話を伺いました(2025年10月取材)。

お話を伺った方

導管ネットワーク本部 戦略推進部導管企画担当マネジャー 鈴木 雄詞様

導管ネットワーク本部 戦略推進部  導管企画担当 渡邉 剛弘様

POINT

  • 従来不可能だった「工事単価」の詳細分析を実現し、現場のコスト意識の醸成に貢献した。
  • 会計データから手作業で作成していた「事業別PL」の集計を自動化し、工数削減を実現した。
  • 業務の脱属人化で、担当者交代後も同水準の資料作成ができる体制が整った。

多拠点のデータを手作業で集計。数値の整合性や業務効率に課題を感じていた

ー 戦略推進部ではどのような仕組みで予算実績を管理されていたのでしょうか。また、作成していた資料についても教えてください。

渡邉様:私たち戦略推進部では、静岡ガスの託送事業(パイプラインを維持・管理し、ガスを輸送する事業)の統括部署として、事業計画を達成するための管理会計に取り組んでいます。本社にも経営企画を担う部署はありますが、私たちは事業本部内の各部署と連携し、事業本部単位の管理会計や収支の取りまとめを行い、本社経営企画部門に報告することがミッションです。そのため、今回の「Loglass 経営管理」の導入範囲は、導管ネットワーク本部が対象となっています。

普段の管理会計の業務では、事業計画の数字と現状の実績に乖離がどれだけあるか、早期に軌道修正が可能なのかを見極め、必要に応じて軌道修正の施策を企画しています。インフラの管理・点検といった保安業務にはコントロールが困難な支出が多い特徴があるため、迅速な判断による対応が求められます。

こうした導管ネットワーク本部の事業判断を支えるため、戦略推進部では月次の事業活動を本部長向けに報告しています。地区別の収支やインフラ企業としての設備予算、各種設備投資の管理、さらに諸経費の進捗・使用状況など、多数の報告書をExcelで作成していました。財務データは経理部門から、非財務データについては10以上の部署や基幹システムから集約し、毎月手作業で資料を作成していました。特に、会計システムのデータだけでは「事業別」の判別ができず、基幹システムのデータなどと突き合わせながら、担当者が目視で事業を仕分けてPLを作成するという、属人化した複雑な作業が発生していました。さらに四半期などの節目には経営層向けにパワーポイント資料を作成し報告していました。

ー 以前の管理会計では、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

鈴木様:毎月の集計・編集作業は、すべてExcelと人手に依存していました。そのため、複数人が同じExcelのデータを編集したことで修正履歴が判然としなかったり、関数やリンクが意図せず変更されてしまったことで集計後の数字の辻褄が合わなくなるなど、手戻り作業が発生していたのです。結果として、これらの集計作業に多くの時間を要していました。

また、事業本部の現場にもコスト意識をより高く持ってもらうことが求められておりました。地域のインフラを支える託送事業という性質上、パイプラインの維持・管理に関する費用が毎年、相当な規模で発生しますが、限られたリソースの中で持続的に事業を継続していくためには、費用対効果の可視化という観点も欠かせません。

そこで管理会計をシステム化することによってデータを一元的に集約し、自動集計による省力化を目指しました。目標として0.3人月程度の削減ができれば、本来注力すべき大型プロジェクトなどの業務に時間を振り向けることができると判断し、ツール導入を検討し始めました。

展示会で出会った「一元管理」の可能性。UIの分かりやすさと、複雑なデータ要件への柔軟な対応が決め手に

ー 「Loglass 経営管理」をお知りになったきっかけをお聞かせください。

渡邉様:出張先で業界向けのカンファレンスに参加し、そこに併設されていた展示会のブースに立ち寄ったことがきっかけです。これまで抱えていた課題を解決できるようなツールを広く探しており、とりわけ「管理会計」「事業分析」に即効性が見込めるものを主眼に情報収集していました。

「Loglass 経営管理」のブースで特に興味を惹かれたキーワードが「一元管理」です。会計システムのデータだけでなく、基幹システムから出力された工事データやExcelで作った資料も取り込むことができ、それらを組み合わせて横断的に可視化できる点が印象的でした。ブースで改めてサービス内容をお聞きし、月次報告書の作成を自動化できるなら、戦略推進部の作業を大幅に効率化できるとイメージできましたし、実際のデモ画面やサービス資料の内容からUI/UXの分かりやすさ、科目設定の柔軟性を確認できました。

その後、複数のブースを回って比較検討しましたが、管理会計の実務に落とし込む際にいくつか機能面で制約を感じたものもありました。最終的にツール導入後の業務フローを具体的に想像できたこと、デモ段階から「この数字の見せ方は難しいけど、このような方法もある」と柔軟な代替案を提示いただけたことが決め手となり、本導入に向けてのお打ち合わせがスタートしました。

ー 本導入の決め手と、社内承認のプロセスについてお聞かせください。

鈴木様:機能面では、事業別や部署別など多様なメッシュでの切り替えが可能で、見たい粒度に合わせて組み替えられる点は、当方の業務事情に合致していました。さらに非財務データを地区別・全体それぞれを切り替えて集計できること、基幹システムの受注データやExcel起点の要員数、稼働割合といった非財務データまでを財務データとともに同一基盤で扱えることが高評価でした。単純なテンプレート通りのレポート出力に縛られないだけでなく、カスタマーサポート担当の方から設定や運用の工夫のご提案があった点も評価しています。

その後の社内承認のプロセスも比較的スムーズに進みました。


渡邉様:当時、私のミッションの一つにシステムの効率化がありました 。「Loglass 経営管理」は、業務削減効果が具体的に見えやすかったため 、承認を得やすかったのです 。 また、全社展開ではなく事業本部内だけの導入だったので、本部長に直接説明してすぐに決まりました 。意思決定としては早く決まったと思います 。

ミーティングを重ね、工事単位・部署別などでの分析要望を踏まえた粒度で設定

ー 「Loglass 経営管理」の導入はどのように進行しましたか。

渡邉様:導入決定からログラス社の担当の方と設計・構築を進め、およそ4ヶ月後から本格運用をスタートしています。運用が軌道に乗ってからは、諸経費分析の月報や中期計画の予算策定用資料の作成・取りまとめなど、対象範囲を広げています。

鈴木様:導入当初、基幹システムやExcel、会計システムなどとのデータのつなぎ込みに時間がかかってしまいましたが、ログラス社の担当の方に隔週ミーティングを設けていただき、素早く解決策・代替案を提案いただけました。特に部署ごとの費用の配賦設定や、データの集計方法など、当社独特の特徴を反映する設定方法を、毎回のミーティングごとに宿題形式で提示いただき、おかげで想定していたよりもスムーズに導入できています。

ー 「Loglass 経営管理」の導入にあたって、貴社ならではの設定について教えてください。

鈴木様:以前の管理会計の仕組みで課題だったのは、会計システムからの財務データだけでは事業判別ができなかった点です。従来はこれを会計システム以外から抽出したデータをExcel上で加工しており、これが膨大な工数と属人化の最大の原因でした。「Loglass 経営管理」導入の最大の目的のひとつが、この「事業別PL」の自動化でした。一般的には会計システム上で事業判別の項目が設定されることが多いのですが、当社の場合は工事関連の基幹システムや部門・勘定科目などとの突合で判別してきたのです。そこで会計システムと連携した財務データに、基幹システムから取り込んで非財務データを紐づけることで事業別の売上・原価を「Loglass 経営管理」で可視化できる仕組みを整えました。

お客さま宅内のガス工事について、本部長からの要望を踏まえて工事種別ごとの収支を確認していますが、従来は個別で確認・仕分けていた作業を、現在では「Loglass 経営管理」上の設定ひとつで再現できるようになっています。

捻出した時間で工事費の業者別分析を実現し、現場の意識改革に貢献。

ー 戦略推進部の業務では、どのような成果が得られていますか。

渡邉様:経理や事業本部からデータを受領した後に数字を集計・加工する工程自体は同じですが、「Loglass 経営管理」導入以降は機械的に進められるため、Excel上の数字一つひとつと向き合っていた頃よりも明らかに効率化できています。当初設定していた0.3人月の削減目標達成に向け、データ集計時間を大幅に削減できています。

鈴木様:作業レベルでは、イレギュラーが発生した数字やデータの原因探索、および考察のコメント作成の業務時間がおよそ半分になっています。以前は会計システムからCSVをダウンロードして加工し、条件を変えながら原因の特定を進めていましたが、現在では「Loglass 経営管理」上の推移表やドリルダウンを直感的に操作することで、必要な粒度のデータに直接到達できるようになりました。作業のストレスと時間が減った分、分析業務にリソースを配分できています。

ー 「Loglass 経営管理」 の導入によって、導管ネットワーク本部の事業判断にはどのような変化がありましたか。

渡邉様:導入の目的であった「現場の意識改革」についても、具体的なアクションを起こせるようになりました。以前は困難だった「ガスのパイプライン工事に関する費用分析」が、「Loglass 経営管理」上で可能になったのです。具体的には、特定の業者だけ費用が突出していないかなどを、ドリルダウン機能で迅速に特定できる分析表を整備しました。 

現場が数字をみて自ら判断できる事業部を目指して

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーションAI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

ー 事業本部における管理会計の展望についてお聞かせください。

渡邉様:ガスのパイプライン工事に関する費用を分析する資料フォーマットを整備しており、これによって事業本部内で相対的に費用が高くなっているケースとその傾向を可視化する取り組みを進めています。これによって、現場に対してコスト意識に関する注意喚起や、協力会社への発注内容のチェックを促し、コスト管理の精度を高めていきたいですね。将来的には、より現場側の担当者も「Loglass 経営管理」のアカウントを展開して現場自らが判断し、予算管理が見える体制を整えていく予定です。

静岡ガス株式会社

事業別PLにおける「原価管理の超解像度化」を実現。工事単価のドリルダウン分析を実現し、稼ぐインフラ部門へ

業種
公共サービス
従業員数
301〜1,000名
公開日
2025-12-19
静岡ガス株式会社
業界
公共サービス
導入サービス
Loglass 経営管理
従業員数
301〜1,000名
Loglass導入の背景と効果
課題
決め手
効果

多拠点のデータを手作業で集計。数値の整合性や業務効率に課題を感じていた

ー 戦略推進部ではどのような仕組みで予算実績を管理されていたのでしょうか。また、作成していた資料についても教えてください。

渡邉様:私たち戦略推進部では、静岡ガスの託送事業(パイプラインを維持・管理し、ガスを輸送する事業)の統括部署として、事業計画を達成するための管理会計に取り組んでいます。本社にも経営企画を担う部署はありますが、私たちは事業本部内の各部署と連携し、事業本部単位の管理会計や収支の取りまとめを行い、本社経営企画部門に報告することがミッションです。そのため、今回の「Loglass 経営管理」の導入範囲は、導管ネットワーク本部が対象となっています。

普段の管理会計の業務では、事業計画の数字と現状の実績に乖離がどれだけあるか、早期に軌道修正が可能なのかを見極め、必要に応じて軌道修正の施策を企画しています。インフラの管理・点検といった保安業務にはコントロールが困難な支出が多い特徴があるため、迅速な判断による対応が求められます。

こうした導管ネットワーク本部の事業判断を支えるため、戦略推進部では月次の事業活動を本部長向けに報告しています。地区別の収支やインフラ企業としての設備予算、各種設備投資の管理、さらに諸経費の進捗・使用状況など、多数の報告書をExcelで作成していました。財務データは経理部門から、非財務データについては10以上の部署や基幹システムから集約し、毎月手作業で資料を作成していました。特に、会計システムのデータだけでは「事業別」の判別ができず、基幹システムのデータなどと突き合わせながら、担当者が目視で事業を仕分けてPLを作成するという、属人化した複雑な作業が発生していました。さらに四半期などの節目には経営層向けにパワーポイント資料を作成し報告していました。

ー 以前の管理会計では、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

鈴木様:毎月の集計・編集作業は、すべてExcelと人手に依存していました。そのため、複数人が同じExcelのデータを編集したことで修正履歴が判然としなかったり、関数やリンクが意図せず変更されてしまったことで集計後の数字の辻褄が合わなくなるなど、手戻り作業が発生していたのです。結果として、これらの集計作業に多くの時間を要していました。

また、事業本部の現場にもコスト意識をより高く持ってもらうことが求められておりました。地域のインフラを支える託送事業という性質上、パイプラインの維持・管理に関する費用が毎年、相当な規模で発生しますが、限られたリソースの中で持続的に事業を継続していくためには、費用対効果の可視化という観点も欠かせません。

そこで管理会計をシステム化することによってデータを一元的に集約し、自動集計による省力化を目指しました。目標として0.3人月程度の削減ができれば、本来注力すべき大型プロジェクトなどの業務に時間を振り向けることができると判断し、ツール導入を検討し始めました。

展示会で出会った「一元管理」の可能性。UIの分かりやすさと、複雑なデータ要件への柔軟な対応が決め手に

ー 「Loglass 経営管理」をお知りになったきっかけをお聞かせください。

渡邉様:出張先で業界向けのカンファレンスに参加し、そこに併設されていた展示会のブースに立ち寄ったことがきっかけです。これまで抱えていた課題を解決できるようなツールを広く探しており、とりわけ「管理会計」「事業分析」に即効性が見込めるものを主眼に情報収集していました。

「Loglass 経営管理」のブースで特に興味を惹かれたキーワードが「一元管理」です。会計システムのデータだけでなく、基幹システムから出力された工事データやExcelで作った資料も取り込むことができ、それらを組み合わせて横断的に可視化できる点が印象的でした。ブースで改めてサービス内容をお聞きし、月次報告書の作成を自動化できるなら、戦略推進部の作業を大幅に効率化できるとイメージできましたし、実際のデモ画面やサービス資料の内容からUI/UXの分かりやすさ、科目設定の柔軟性を確認できました。

その後、複数のブースを回って比較検討しましたが、管理会計の実務に落とし込む際にいくつか機能面で制約を感じたものもありました。最終的にツール導入後の業務フローを具体的に想像できたこと、デモ段階から「この数字の見せ方は難しいけど、このような方法もある」と柔軟な代替案を提示いただけたことが決め手となり、本導入に向けてのお打ち合わせがスタートしました。

ー 本導入の決め手と、社内承認のプロセスについてお聞かせください。

鈴木様:機能面では、事業別や部署別など多様なメッシュでの切り替えが可能で、見たい粒度に合わせて組み替えられる点は、当方の業務事情に合致していました。さらに非財務データを地区別・全体それぞれを切り替えて集計できること、基幹システムの受注データやExcel起点の要員数、稼働割合といった非財務データまでを財務データとともに同一基盤で扱えることが高評価でした。単純なテンプレート通りのレポート出力に縛られないだけでなく、カスタマーサポート担当の方から設定や運用の工夫のご提案があった点も評価しています。

その後の社内承認のプロセスも比較的スムーズに進みました。


渡邉様:当時、私のミッションの一つにシステムの効率化がありました 。「Loglass 経営管理」は、業務削減効果が具体的に見えやすかったため 、承認を得やすかったのです 。 また、全社展開ではなく事業本部内だけの導入だったので、本部長に直接説明してすぐに決まりました 。意思決定としては早く決まったと思います 。

ミーティングを重ね、工事単位・部署別などでの分析要望を踏まえた粒度で設定

ー 「Loglass 経営管理」の導入はどのように進行しましたか。

渡邉様:導入決定からログラス社の担当の方と設計・構築を進め、およそ4ヶ月後から本格運用をスタートしています。運用が軌道に乗ってからは、諸経費分析の月報や中期計画の予算策定用資料の作成・取りまとめなど、対象範囲を広げています。

鈴木様:導入当初、基幹システムやExcel、会計システムなどとのデータのつなぎ込みに時間がかかってしまいましたが、ログラス社の担当の方に隔週ミーティングを設けていただき、素早く解決策・代替案を提案いただけました。特に部署ごとの費用の配賦設定や、データの集計方法など、当社独特の特徴を反映する設定方法を、毎回のミーティングごとに宿題形式で提示いただき、おかげで想定していたよりもスムーズに導入できています。

ー 「Loglass 経営管理」の導入にあたって、貴社ならではの設定について教えてください。

鈴木様:以前の管理会計の仕組みで課題だったのは、会計システムからの財務データだけでは事業判別ができなかった点です。従来はこれを会計システム以外から抽出したデータをExcel上で加工しており、これが膨大な工数と属人化の最大の原因でした。「Loglass 経営管理」導入の最大の目的のひとつが、この「事業別PL」の自動化でした。一般的には会計システム上で事業判別の項目が設定されることが多いのですが、当社の場合は工事関連の基幹システムや部門・勘定科目などとの突合で判別してきたのです。そこで会計システムと連携した財務データに、基幹システムから取り込んで非財務データを紐づけることで事業別の売上・原価を「Loglass 経営管理」で可視化できる仕組みを整えました。

お客さま宅内のガス工事について、本部長からの要望を踏まえて工事種別ごとの収支を確認していますが、従来は個別で確認・仕分けていた作業を、現在では「Loglass 経営管理」上の設定ひとつで再現できるようになっています。

捻出した時間で工事費の業者別分析を実現し、現場の意識改革に貢献。

ー 戦略推進部の業務では、どのような成果が得られていますか。

渡邉様:経理や事業本部からデータを受領した後に数字を集計・加工する工程自体は同じですが、「Loglass 経営管理」導入以降は機械的に進められるため、Excel上の数字一つひとつと向き合っていた頃よりも明らかに効率化できています。当初設定していた0.3人月の削減目標達成に向け、データ集計時間を大幅に削減できています。

鈴木様:作業レベルでは、イレギュラーが発生した数字やデータの原因探索、および考察のコメント作成の業務時間がおよそ半分になっています。以前は会計システムからCSVをダウンロードして加工し、条件を変えながら原因の特定を進めていましたが、現在では「Loglass 経営管理」上の推移表やドリルダウンを直感的に操作することで、必要な粒度のデータに直接到達できるようになりました。作業のストレスと時間が減った分、分析業務にリソースを配分できています。

ー 「Loglass 経営管理」 の導入によって、導管ネットワーク本部の事業判断にはどのような変化がありましたか。

渡邉様:導入の目的であった「現場の意識改革」についても、具体的なアクションを起こせるようになりました。以前は困難だった「ガスのパイプライン工事に関する費用分析」が、「Loglass 経営管理」上で可能になったのです。具体的には、特定の業者だけ費用が突出していないかなどを、ドリルダウン機能で迅速に特定できる分析表を整備しました。 

現場が数字をみて自ら判断できる事業部を目指して

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーションAI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。

ー 事業本部における管理会計の展望についてお聞かせください。

渡邉様:ガスのパイプライン工事に関する費用を分析する資料フォーマットを整備しており、これによって事業本部内で相対的に費用が高くなっているケースとその傾向を可視化する取り組みを進めています。これによって、現場に対してコスト意識に関する注意喚起や、協力会社への発注内容のチェックを促し、コスト管理の精度を高めていきたいですね。将来的には、より現場側の担当者も「Loglass 経営管理」のアカウントを展開して現場自らが判断し、予算管理が見える体制を整えていく予定です。

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