
「脱炭素を、難問にしない」をミッションに掲げ、分散型エネルギー事業、グリーンエネルギー事業、エネルギーDX事業などを展開するレジル株式会社。非財務データを含む膨大な情報をExcelによる属人的な運用に依存していたことで、経営会議では結果報告にとどまり、原因究明や見込分析まで踏み込めていなかったことに課題を感じていました。
そこで経営管理のデジタル化を目的に他社の予実管理クラウドから「Loglass 経営管理」へ移行。結果、事業セグメント単位の報告から、物件別・取引先別にまで掘り下げた分析が可能となり、経営判断のスピードと精度の向上に貢献しました。今回は経営企画グループの皆さまに、「Loglass 経営管理」導入の経緯や得られた成果、そして今後の展望についてお話を伺いました。(2025年10月取材)
経営管理本部 経営企画グループ ジェネラルマネージャー 村田 貴暢様
経営管理本部 財務経理グループ 財務チーム マネージャー 衣袋 太智様
経営管理本部 財務経理グループ 経理チーム マネージャー 竹谷 恵美様
経営管理本部 経営企画グループ 山口 真由様

村田様:当社の特徴として、それぞれ収益構造が異なる事業を複数抱えていることが挙げられます。たとえばエネルギーDXセグメントには、BPO事業と保安事業が同じ事業セグメントに属してはいるものの、事業の性質や収益構造が異なります。
そのため、粒度が大きな事業セグメント別だけでなく、さらに細かい事業別単位まで収支を把握していくことが必要でした。過去には事業セグメント間で事業の入れ替えもあり、構造的にも事業単位での把握が求められていました。さらに将来的な成長を見据えると、「どの地域や物件が高収益なのか」「どこに事業課題があるのか」などを分析するために、物件別や取引先別といったより細分化した単位で事業の実績を捉えられる仕組みを構築する必要があると考えています。
もうひとつ、エネルギー業界ならではの観点として地域による差が大きいことが挙げられます。電力小売事業では、エリアによってコスト構造や販売価格が異なるため、地域別の収益性分析は必須です。また、燃料価格や市場価格の変動も収益に大きく影響します。数か月先の変化を予測していくためには、月次実績の差分といったデータをタイムリーに反映し、確認できる仕組みが必要です。
衣袋様:管理会計のデジタル化に着手する以前の仕組みでは、Excel上で予実管理が行われており、これまでの運用の中で属人化されたファイルが多数存在していました。ファイルには複雑な関数が組まれている箇所も多く、引き継いだ当初は全体像を把握するのが難しかったほどです。また、シート間のデータ連携もされておらず、他のシートの数値に加えて電力取引や燃料価格といった公のデータなどを手作業でコピー&ペーストするような運用で、非常に手間がかかる仕組みでした。
村田様:当社はKPIの数が多く、非財務データのほうが財務情報よりもはるかにボリュームがあります。たとえばマンション向け一括受電事業では、世帯数や電気使用量など単価×数量の構造でデータを管理しているため、扱うデータ量が膨大になってしまうのです。毎月20数万件のデータを管理しながら、事業の実態を把握していく必要があることも当社の特徴です。
村田様:経営層が最も課題としていたのは、予実管理が「結果報告」にとどまっていたことです。数字の差分は確認できても、その要因までは分からず、なぜそうなったのかを説明できる仕組みがありませんでした。実際には、数字の差異に対して一つひとつ仮説を立て、元の資料をたどりながら「この部分が要因ではないか」とあたりをつけ、事業部に確認してなんとか特定していました。早くても数日、場合によってはさらに長い時間が必要であり、要因を特定した頃には経営層が「知りたい」と感じた時期を逸してしまうこともあったのです。
また、「今の営業進捗から見て期末はどうなりそうか」といった着地見込に関する経営層からの要望に対し、データを集めてから報告するまでに時間がかかっており、スピード感を欠いていました。特にマンション管理組合向けの事業などは営業を開始してから成約に至るまでのリードタイムがとても長いため、見込を早く把握しなければ経営判断に遅れが出てしまい、適切な施策を打てない状況だったのです。

村田様:「Loglass 経営管理」を導入する以前に、他社の経営管理クラウドを選定、導入しました。当時は当社にとって初めての経営管理システムの導入であり、「こんな管理会計を実現したい」といった思考ではなく、「まずはツールを導入して経営管理のDX化を試してみよう」という温度感だったのです。そのため「試すのであれば、より安い方で」という判断から導入にかかる費用や月額料金の低さが重視されました。
もうひとつの要素として、他社の経営管理クラウドは担当者のサポートが手厚く、各種設定などは担当者経由で進めるスタイルでしたので、その点も初めて管理会計をDX化する際の安心感として評価されています。ただ、手厚いサポートの裏返しとして、自分たちで気軽に設定変更などの操作ができない点がデメリットでした。何か設定変更をしたい時は、その都度ベンダーに相談して組んでもらう必要があり、柔軟性には欠ける仕組みだったと思います。
村田様:現在は改善されている部分もあると思いますが、当時最も致命的だったのは、他社の経営管理クラウドの担当者から「大量のデータ投入は厳しい」と言われたことでした。大量のデータを扱うと途端に操作が重くなってしまうそうで、「毎月20数万件のデータを投入したい」と相談したのですが「そのボリュームのデータは難しい」との回答だったのです。
また、システムの動作面でも不便がありました。たとえば、科目のプルダウンを展開すると画面の表示位置が強制的にリセットされてしまう、ダッシュボードのロード時間が長い、等の状況が発生しており、タイムリーに条件を切り替えて数字を確認したいと思っても、しばらくの「間」を置かなくてはならないという課題がありました。こうしたデータ処理能力と操作性の両面の課題から、経営管理クラウドのリプレイスを検討することになったのです。
村田様:まず大量のデータ投入が問題なくできること、そしてもう一つが権限設定の細かさでした。以前は事業部長までは共有しても、それ以下の階層には他事業の数字が見えてしまうため、現場へ浸透させることができなかったのですが、「Loglass 経営管理」では部署単位で閲覧権限の管理ができるため、より多くのメンバーに安心して開示できるようになりました。
衣袋様:「Loglass 経営管理」は、データの取り込みなどの各種設定を自分たちで調整でき、ベンダーに依存せずに自走して運用できる点も大きなポイントです。自らデータを抽出し、分析していきたいタイプの当社にはとても合っていると思います。
村田様:自分たちで手を動かすので即座に数字を確認でき、原因特定が容易であることも高評価です。以前はベンダーにオーダーする手間と時間が発生し、その結果が違っていた場合はさらにコミュニケーションの往復が発生していました。特に月次決算期に新しい科目が発生した時などは、1日でも遅れると致命的です。「Loglass 経営管理」では自分たちで調整できるので、原因をその場で突き止めて修正できます。
さらに今回は「 やりたい管理会計を実現できるか」を軸に判断していたため、価格差よりも理想の経営管理を実現できることが重視されました。いかに経営判断のスピードや精度を高められるかという定性的な効果を重視し、「Loglass 経営管理」の導入を決定しています。

村田様:システムの本移行自体は1か月ほどでしたが、その前後で数字の整合性を検証する並行稼働の期間を3か月設けました。その期間で以前と同様の指標を集計できているか、移行したデータに差異はないかを確認しています。
衣袋様:旧システムからのデータ抽出や加工にはそれなりの時間がかかった一方で、「Loglass 経営管理」側の初期設定はスムーズでした。移行初期には、ログラス社のオフィスでマスタ設計の考え方をレクチャーいただいたことが印象に残っています。その場で初期設定を作り込み、自社オフィスに戻ってから実データを流し込んだのですが、想定よりもスムーズに接続できたのが印象的でした。
村田様:経営層向けの月次報告書では、「Loglass 経営管理」のレポート機能で報告内容の骨格を組み、そのデータをエクスポートして体裁を整え、報告書を作成しています。見込データについては、着地した実績データを追いつつ計画・予測に反映していくタイムリーな運用に切り替え、通常業務の中で更新頻度が高い項目を優先的に反映しています。
予算策定では以前、Excelのデータで各部署から集計していたのですが、「Loglass 経営管理」の導入によってフォーマットを共通化でき、データを一括取り込みできるようになりました。おかげで、事業部ごとにExcelの形式が違うという課題を解消しています。
さらに取引先や物件といった情報に紐づくKPI(非財務)データも一元管理できるようになりました。おかげで取締役会でのPL予実比較の報告においてKPI(非財務)を組み合わせ、その差分を因数分解して要因を説明できるようになり、どこにどんな手を打つべきかが分かる状態に移行できたと感じています。
村田様:「Loglass 経営管理」は明細行に付加情報がすべて入るシンプルな構造であり、分析軸を呼び出す際も明細から一直線に付加情報までたどることができるため、“素直な仕組み”だと感じました。「Loglass 経営管理」の分かりやすい仕組みのおかげで、運用後のドリルダウン分析がスムーズになっているのではないでしょうか。
竹谷様:私は前職より経理部門で財務会計を担当しており、管理会計に携わるのは今回が初めてのことです。以前の業務で使っていた会計ソフトでは、会社の収支を事業セグメント別で細かく見ることは難しく、経営層がどのような視点で会社の数字を見ているか理解しにくいと感じていました。「Loglass 経営管理」で見る会社の数字は、事業セグメント別はもちろん、より詳細な事業別の収支まで可視化されており、特に経理部門では扱ったことがなかった非財務指標にも触れられ、事業理解を深めることができています。
また、経理出身の経験を活かすことで、取り込むデータの精度向上に貢献しています。会計システムの計上ルールを踏まえ、「Loglass 経営管理」にデータを取り込む際の取引先や分析軸の登録方法を整え、経費精算における担当者名といった個人情報が、適切に伏せられるように加工設定を工夫しています。

村田様:経営管理の目線がより細かい数字に向くようになったことが一番の変化です。以前は事業セグメント別の結果報告にとどまっていたのですが、今は物件別や取引先別まで細分化して分析できるようになり、「なぜそうなったのか」という原因の究明まで踏み込めるようになりました。仕入料金など20数万件規模の非財務データを取り込み、KPIに紐づいた定量分析と因数分解が可能になったことで、管理会計の視点をより深められるようになったと感じています。
また、「Loglass 経営管理」によってデータをタイムリーに把握できるようになったことで、見込の精度向上に貢献できています。以前は期の後半になってから「結局、今期の見込はどうなっているのか」という議論がようやく始まっていたのですが、現在は実績・見込を組み合わせた時点で「このままだと期末はこうなりそう」「費用圧縮の余地はないか」と見込を分析し、具体的な施策の検討にすぐ移ることができています。結果、経営企画がアラートを立て、事業部の個別部署へタイムリーに連携する流れが定着しました。
村田様: 具体的には取締役会での報告内容に変化があります。以前は「数字に差分があります。原因は現在確認中です」という結果報告が多かったのですが、今では「数字に差分があります。KPIを分解した結果、ここの要素が差分の原因と考えられます」と、報告段階で原因の絞り込みができるようになりました。結果として経営層の事業部に対する理解の解像度が上がってきていると感じています。
また取締役会だけでなく、日々の業務にも変化があります。役員から「このデータを見せて」との依頼に対して以前は都度のデータ加工が必要であったものが、今では役員自身が「Loglass 経営管理」で直接確認できるようになりました。おかげで役員と私たちの会話が「数字を見せて」ではなく「数字をどう見るか」から始まるようになり、このことも経営の意思決定スピードと精度に貢献していると思います。

村田様:エネルギー業界特有の、燃料価格や市場価格によるコストへの影響の考慮にしっかり対応していきたいと考えています。見込の精度をより一層高めるため、単なる過去実績の延長ではなく、価格等の予測を極力タイムリーに見込へ反映することが今後の管理会計に求められる重要な要素になると思います。「エネルギー業界だから、数字がぶれても仕方がない」と片付けるのではなく、変動要因をできる限り見える化し、経営判断の一部に組み込む視点が重要です。
加えて経営企画グループだけでなく、事業部側が数字に対する意識を高められる環境を整えていきたいです。現状は経営企画が情報を取りまとめて反映していますが、将来的には事業部側が「営業が新規開拓を1.5倍伸ばすと、向こう3年間で売上や収益がどれくらい増えるか」といった問いを自ら立て、中長期的な視点で行動できる仕組みを作れたら良いなと思います。
村田様:“管理会計のインフラ”という表現が一番しっくりくるツールだと実感しています。担当の方にもチャットツール経由で気軽に相談でき、改善要望を拾い上げて反映してもらえる対応の速さはありがたいですね。導入当初はなかった機能も追加されており、SaaSとしての進化を感じます。これからも「こういう管理会計を実現したい」というユーザーの要望に耳を傾け、一緒に成長していける関係を期待しています。
村田様:業種を問わず、管理会計のあり方を具体的に描けている企業には合うツールだと思います。サポートが手厚いことももちろん大切ですが、個人的にはシステムとしてできることが明確であることを重視します。ベンダーに依存するのではなく、自走して管理会計を磨き込みたい企業にこそ、向いているツールではないでしょうか。


村田様:当社の特徴として、それぞれ収益構造が異なる事業を複数抱えていることが挙げられます。たとえばエネルギーDXセグメントには、BPO事業と保安事業が同じ事業セグメントに属してはいるものの、事業の性質や収益構造が異なります。
そのため、粒度が大きな事業セグメント別だけでなく、さらに細かい事業別単位まで収支を把握していくことが必要でした。過去には事業セグメント間で事業の入れ替えもあり、構造的にも事業単位での把握が求められていました。さらに将来的な成長を見据えると、「どの地域や物件が高収益なのか」「どこに事業課題があるのか」などを分析するために、物件別や取引先別といったより細分化した単位で事業の実績を捉えられる仕組みを構築する必要があると考えています。
もうひとつ、エネルギー業界ならではの観点として地域による差が大きいことが挙げられます。電力小売事業では、エリアによってコスト構造や販売価格が異なるため、地域別の収益性分析は必須です。また、燃料価格や市場価格の変動も収益に大きく影響します。数か月先の変化を予測していくためには、月次実績の差分といったデータをタイムリーに反映し、確認できる仕組みが必要です。
衣袋様:管理会計のデジタル化に着手する以前の仕組みでは、Excel上で予実管理が行われており、これまでの運用の中で属人化されたファイルが多数存在していました。ファイルには複雑な関数が組まれている箇所も多く、引き継いだ当初は全体像を把握するのが難しかったほどです。また、シート間のデータ連携もされておらず、他のシートの数値に加えて電力取引や燃料価格といった公のデータなどを手作業でコピー&ペーストするような運用で、非常に手間がかかる仕組みでした。
村田様:当社はKPIの数が多く、非財務データのほうが財務情報よりもはるかにボリュームがあります。たとえばマンション向け一括受電事業では、世帯数や電気使用量など単価×数量の構造でデータを管理しているため、扱うデータ量が膨大になってしまうのです。毎月20数万件のデータを管理しながら、事業の実態を把握していく必要があることも当社の特徴です。
村田様:経営層が最も課題としていたのは、予実管理が「結果報告」にとどまっていたことです。数字の差分は確認できても、その要因までは分からず、なぜそうなったのかを説明できる仕組みがありませんでした。実際には、数字の差異に対して一つひとつ仮説を立て、元の資料をたどりながら「この部分が要因ではないか」とあたりをつけ、事業部に確認してなんとか特定していました。早くても数日、場合によってはさらに長い時間が必要であり、要因を特定した頃には経営層が「知りたい」と感じた時期を逸してしまうこともあったのです。
また、「今の営業進捗から見て期末はどうなりそうか」といった着地見込に関する経営層からの要望に対し、データを集めてから報告するまでに時間がかかっており、スピード感を欠いていました。特にマンション管理組合向けの事業などは営業を開始してから成約に至るまでのリードタイムがとても長いため、見込を早く把握しなければ経営判断に遅れが出てしまい、適切な施策を打てない状況だったのです。

村田様:「Loglass 経営管理」を導入する以前に、他社の経営管理クラウドを選定、導入しました。当時は当社にとって初めての経営管理システムの導入であり、「こんな管理会計を実現したい」といった思考ではなく、「まずはツールを導入して経営管理のDX化を試してみよう」という温度感だったのです。そのため「試すのであれば、より安い方で」という判断から導入にかかる費用や月額料金の低さが重視されました。
もうひとつの要素として、他社の経営管理クラウドは担当者のサポートが手厚く、各種設定などは担当者経由で進めるスタイルでしたので、その点も初めて管理会計をDX化する際の安心感として評価されています。ただ、手厚いサポートの裏返しとして、自分たちで気軽に設定変更などの操作ができない点がデメリットでした。何か設定変更をしたい時は、その都度ベンダーに相談して組んでもらう必要があり、柔軟性には欠ける仕組みだったと思います。
村田様:現在は改善されている部分もあると思いますが、当時最も致命的だったのは、他社の経営管理クラウドの担当者から「大量のデータ投入は厳しい」と言われたことでした。大量のデータを扱うと途端に操作が重くなってしまうそうで、「毎月20数万件のデータを投入したい」と相談したのですが「そのボリュームのデータは難しい」との回答だったのです。
また、システムの動作面でも不便がありました。たとえば、科目のプルダウンを展開すると画面の表示位置が強制的にリセットされてしまう、ダッシュボードのロード時間が長い、等の状況が発生しており、タイムリーに条件を切り替えて数字を確認したいと思っても、しばらくの「間」を置かなくてはならないという課題がありました。こうしたデータ処理能力と操作性の両面の課題から、経営管理クラウドのリプレイスを検討することになったのです。
村田様:まず大量のデータ投入が問題なくできること、そしてもう一つが権限設定の細かさでした。以前は事業部長までは共有しても、それ以下の階層には他事業の数字が見えてしまうため、現場へ浸透させることができなかったのですが、「Loglass 経営管理」では部署単位で閲覧権限の管理ができるため、より多くのメンバーに安心して開示できるようになりました。
衣袋様:「Loglass 経営管理」は、データの取り込みなどの各種設定を自分たちで調整でき、ベンダーに依存せずに自走して運用できる点も大きなポイントです。自らデータを抽出し、分析していきたいタイプの当社にはとても合っていると思います。
村田様:自分たちで手を動かすので即座に数字を確認でき、原因特定が容易であることも高評価です。以前はベンダーにオーダーする手間と時間が発生し、その結果が違っていた場合はさらにコミュニケーションの往復が発生していました。特に月次決算期に新しい科目が発生した時などは、1日でも遅れると致命的です。「Loglass 経営管理」では自分たちで調整できるので、原因をその場で突き止めて修正できます。
さらに今回は「 やりたい管理会計を実現できるか」を軸に判断していたため、価格差よりも理想の経営管理を実現できることが重視されました。いかに経営判断のスピードや精度を高められるかという定性的な効果を重視し、「Loglass 経営管理」の導入を決定しています。

村田様:システムの本移行自体は1か月ほどでしたが、その前後で数字の整合性を検証する並行稼働の期間を3か月設けました。その期間で以前と同様の指標を集計できているか、移行したデータに差異はないかを確認しています。
衣袋様:旧システムからのデータ抽出や加工にはそれなりの時間がかかった一方で、「Loglass 経営管理」側の初期設定はスムーズでした。移行初期には、ログラス社のオフィスでマスタ設計の考え方をレクチャーいただいたことが印象に残っています。その場で初期設定を作り込み、自社オフィスに戻ってから実データを流し込んだのですが、想定よりもスムーズに接続できたのが印象的でした。
村田様:経営層向けの月次報告書では、「Loglass 経営管理」のレポート機能で報告内容の骨格を組み、そのデータをエクスポートして体裁を整え、報告書を作成しています。見込データについては、着地した実績データを追いつつ計画・予測に反映していくタイムリーな運用に切り替え、通常業務の中で更新頻度が高い項目を優先的に反映しています。
予算策定では以前、Excelのデータで各部署から集計していたのですが、「Loglass 経営管理」の導入によってフォーマットを共通化でき、データを一括取り込みできるようになりました。おかげで、事業部ごとにExcelの形式が違うという課題を解消しています。
さらに取引先や物件といった情報に紐づくKPI(非財務)データも一元管理できるようになりました。おかげで取締役会でのPL予実比較の報告においてKPI(非財務)を組み合わせ、その差分を因数分解して要因を説明できるようになり、どこにどんな手を打つべきかが分かる状態に移行できたと感じています。
村田様:「Loglass 経営管理」は明細行に付加情報がすべて入るシンプルな構造であり、分析軸を呼び出す際も明細から一直線に付加情報までたどることができるため、“素直な仕組み”だと感じました。「Loglass 経営管理」の分かりやすい仕組みのおかげで、運用後のドリルダウン分析がスムーズになっているのではないでしょうか。
竹谷様:私は前職より経理部門で財務会計を担当しており、管理会計に携わるのは今回が初めてのことです。以前の業務で使っていた会計ソフトでは、会社の収支を事業セグメント別で細かく見ることは難しく、経営層がどのような視点で会社の数字を見ているか理解しにくいと感じていました。「Loglass 経営管理」で見る会社の数字は、事業セグメント別はもちろん、より詳細な事業別の収支まで可視化されており、特に経理部門では扱ったことがなかった非財務指標にも触れられ、事業理解を深めることができています。
また、経理出身の経験を活かすことで、取り込むデータの精度向上に貢献しています。会計システムの計上ルールを踏まえ、「Loglass 経営管理」にデータを取り込む際の取引先や分析軸の登録方法を整え、経費精算における担当者名といった個人情報が、適切に伏せられるように加工設定を工夫しています。

村田様:経営管理の目線がより細かい数字に向くようになったことが一番の変化です。以前は事業セグメント別の結果報告にとどまっていたのですが、今は物件別や取引先別まで細分化して分析できるようになり、「なぜそうなったのか」という原因の究明まで踏み込めるようになりました。仕入料金など20数万件規模の非財務データを取り込み、KPIに紐づいた定量分析と因数分解が可能になったことで、管理会計の視点をより深められるようになったと感じています。
また、「Loglass 経営管理」によってデータをタイムリーに把握できるようになったことで、見込の精度向上に貢献できています。以前は期の後半になってから「結局、今期の見込はどうなっているのか」という議論がようやく始まっていたのですが、現在は実績・見込を組み合わせた時点で「このままだと期末はこうなりそう」「費用圧縮の余地はないか」と見込を分析し、具体的な施策の検討にすぐ移ることができています。結果、経営企画がアラートを立て、事業部の個別部署へタイムリーに連携する流れが定着しました。
村田様: 具体的には取締役会での報告内容に変化があります。以前は「数字に差分があります。原因は現在確認中です」という結果報告が多かったのですが、今では「数字に差分があります。KPIを分解した結果、ここの要素が差分の原因と考えられます」と、報告段階で原因の絞り込みができるようになりました。結果として経営層の事業部に対する理解の解像度が上がってきていると感じています。
また取締役会だけでなく、日々の業務にも変化があります。役員から「このデータを見せて」との依頼に対して以前は都度のデータ加工が必要であったものが、今では役員自身が「Loglass 経営管理」で直接確認できるようになりました。おかげで役員と私たちの会話が「数字を見せて」ではなく「数字をどう見るか」から始まるようになり、このことも経営の意思決定スピードと精度に貢献していると思います。

村田様:エネルギー業界特有の、燃料価格や市場価格によるコストへの影響の考慮にしっかり対応していきたいと考えています。見込の精度をより一層高めるため、単なる過去実績の延長ではなく、価格等の予測を極力タイムリーに見込へ反映することが今後の管理会計に求められる重要な要素になると思います。「エネルギー業界だから、数字がぶれても仕方がない」と片付けるのではなく、変動要因をできる限り見える化し、経営判断の一部に組み込む視点が重要です。
加えて経営企画グループだけでなく、事業部側が数字に対する意識を高められる環境を整えていきたいです。現状は経営企画が情報を取りまとめて反映していますが、将来的には事業部側が「営業が新規開拓を1.5倍伸ばすと、向こう3年間で売上や収益がどれくらい増えるか」といった問いを自ら立て、中長期的な視点で行動できる仕組みを作れたら良いなと思います。
村田様:“管理会計のインフラ”という表現が一番しっくりくるツールだと実感しています。担当の方にもチャットツール経由で気軽に相談でき、改善要望を拾い上げて反映してもらえる対応の速さはありがたいですね。導入当初はなかった機能も追加されており、SaaSとしての進化を感じます。これからも「こういう管理会計を実現したい」というユーザーの要望に耳を傾け、一緒に成長していける関係を期待しています。
村田様:業種を問わず、管理会計のあり方を具体的に描けている企業には合うツールだと思います。サポートが手厚いことももちろん大切ですが、個人的にはシステムとしてできることが明確であることを重視します。ベンダーに依存するのではなく、自走して管理会計を磨き込みたい企業にこそ、向いているツールではないでしょうか。
