株式会社サンケイビルマネジメント

「データによる裏付けが容易に」正確な数字と精緻な分析軸で、自信を持った意思決定へ

建設・不動産
従業員数
301〜1,000名

ビルのマネジメントを中心に、不動産の総合管理会社として幅広い事業を展開する株式会社サンケイビルマネジメント様。オフィスから物流までのあらゆるインフラをワンストップで支援しています。

事業が多角化している同社の課題は「事業収支の精緻な把握」。金額が大きくなりがちな不動産業界だからこそ、細かい粒度での管理がしにくい構造がありました。そこで導入いただいたのが、経営管理システムのLoglassです。

今回は経営企画室経営企画チームの安部様に、システム導入の経緯や業界ならではの課題感、今後の展望についてお話を伺いました。

お話を伺った方

経営企画室 経営企画チーム 安部良真 氏

POINT

事業拡大と経営方針の変化に対応し続けられない「Excel管理」に壁を感じた。

ー Loglass導入の背景と、当時の課題について教えてください。    

もともと当社では、Excelを使った予実管理を行っていました。主な課題はExcelの自由度の低さと、それに伴う負担の大きさです。とくに最近は事業の立ち上げが相次ぎ組織構造が頻繁に変わったため、その都度Excelを組み替える必要がありました。 
一方で、事業部門サイドでも売上と利益の両方を見ていく必要性が高まってきました。そのことから、社内では売上や原価にとどまらない「配賦」にも注目が集まるようになりました。    

これらは喜ばしいことではありますが、管理部門は対応を迫られていて……。それでも1年ほどはExcelを駆使して力技で対応していたのですが、やがて「Excelで管理し続けるのは厳しそう」と感じ始めました。とはいえ当時はExcelしか選択肢がなかったので、「作業」に追われることが多かったように感じます。 

  

ーLoglassを知ったきっかけを教えてください。  

もともとは経営管理システムがあることも知らなかったのですが、SNSを通じてツールの存在を知りました。経営管理システム同士でもう少し比較しようとさらに調べていったところLoglassのホームページも出てきたので、まずは資料をダウンロードさせていただき、セールスの方から連絡をいただきました。 

  

ー どのような観点でシステムを比較されましたか。また決め手があれば教えてください。  

経営管理システムを検討はしていたものの、社内では「Excelで十分に対応できる機能しかないなら、そもそもシステムを導入する強い動機はないよね」といった議論もありました。やはり導入する以上はコストもかかるため、単なる機能の置き換えではない「付加価値」がないと、導入の意味がないと思ったのです。 

そんな中、Loglassのホームページには「複雑な配賦設定にも対応」と書いてあって。配賦には特に課題感があったので、これは嬉しい機能でしたね。 その後も調べてみたところ、Loglassを使えば分析の切り口を増やして自社にカスタマイズした形で収益性の検証ができることを知りました。物件別での比較分析を断念していた当社にはうってつけのシステムだと思いましたし、切り口を細かく設定できるシステムはほかに見当たらなかったので、それも決め手になりましたね。 

  

ー Loglassを導入する際に苦労したことがあれば教えてください。  

弊社ではこれまで経営管理システムの導入実績はありませんでした。現状利用しているシステムの入れ替えではなく、ピュアな新規導入となるため、当然コスト増にもなります。社内の会議体に付議する際、導入の必要性について丁寧な説明が必要でした。そのなかで、営業担当の方には必要な資料の提供など、最後までご支援をいただいたことで、無事導入の承認を得ることができました。

  

「数字の精緻さ」に自信が持て、アクションを考える時間が増えた。

ー Loglassを導入して良かった点はありましたか。  

「数字の裏取り」ができるようになったのが嬉しいです。例えば事業部門から物件収支の報告を受けたとき、整合性に疑問に感じてもすぐに確認ができませんでした。仮に確認するとしても「塵も積もれば」じゃないですが、全体で見たら相当な確認工数がかかっていたと思います。

でも、Loglassのレポート機能を使えば私 1人でも数字の根拠を確認でき、今まで見えづらかった情報も拾えるようになりました。数字の曖昧さが無くなったのは非常に大きいことです。 

我々が数字の「精緻さ」に自信を持てるからこそ、事業部側も数字の曖昧さを捨て去ることができ「どの物件なら採算が取れるのか」といったことも明確にわかるようになりました。数字の精緻さの確認に時間を費やすのではなく「次のアクション」まで考えられるようになったので、これは良かった点ですね。 

精緻な数字をきちんと持っていると、弊社のお客様から物件について詳細な説明を求められたときにも、明確に答えられるようにもなります。Loglassのおかげで根拠となるデータを容易に出せるようになりました。

例えば、限界利益をベースにした2、3年度前の物件別収支などです。 今までもこのような情報は提出できていたものの、販売管理システムから出力されたデータは加工に手間がかかるので、事業部に届けるまでに数日間のタイムラグが発生していました。しかし、Loglassであれば 10分もかからずデータを出せるので、事業部からのオーダーにもすぐ答えられるようになりました。ビジネスのスピードアップに貢献できているのは、嬉しい変化ですね。 

  

ーログラスのカスタマーサクセスによる対応はいかがでしたか?     

本当によくしていただきました。

私は兼務でシステム系部門に1年ほど勤務していたことがあり、財務会計のシステムの入れ替えも横で見ていたことがあります。その経験から、新しいシステムのオンボーディングは「最初だけ固めて、あとは各社で」というのが一般的だと思っていました。しかし、ログラスのカスタマーサクセスの方は毎週ミーティングを設定してくださいましたし、こちらのつたない説明の意図もすべて汲んでいただきました。マスタの構築で立ち止まっていたときもエンパワーメントしていただけたので、ログラスのサポートにはいい意味で“裏切られた”と思っています。 

  

物件収支を管理する「頻度」と「粒度」の両方を高度化したい。 

   

ー おすすめの機能を教えてください。 

対比表です。Loglassは実績と予算・見込みをワンクリックで比較できるので、本当に助かっています。今までは比較分析を行うことに工数がかかり、瞬時に予実対比ができない課題がありました。また計数管理の業務は属人化してしまいやすい点にも課題を感じていました。

その点、Loglassは設計がユーザーフレンドリーで経理に馴染みのないメンバーでも扱えますから、数字のチェックもそうですが、示唆だしの議論をチーム全体でできるようになりました。集計ミスが無くなったり、複数人から示唆が出たりするようになったのは大きい変化ですよね。 

  

ー今後、Loglassを使ってどのようなことをしていきたいですか?  

着地見込みのPDCAサイクルの頻度をもっと短くしていきたいです。今までは四半期ペースでの把握でしたが、Loglassの導入をきっかけに体制を整えつつ、月次で見込み管理をできるようにしていく予定です。 

また当社のメイン事業はビル管理ですが、ほかにも不動産の仲介や物流施設の管理、工事など裾野を広げています。ストックビジネスとフロービジネスが混在しているだけでなく収益構造もバラバラで比較しにくいため、金額が大きくなりがちな物件別の収支はさらに細かい粒度で見られるようにしていきたいです。現在は限界利益ベースで確認していますが、今後は営業利益ベースで確認できるよう、さらに活用を深めていこうと思っています。 

  

ーどんな企業にLoglassをおすすめできますか?   

予算策定の作業“だけ”に忙殺されている会社には、Loglassが非常にマッチすると思います。経営管理はビジネスモデルや課題感に左右されやすい仕事なので、使い方の最適解は各社で変わってくるのではないでしょうか。最初は使い方が分からないかもしれませんが、Loglassのデモに触れば自社に合ったオリジナルな使い方・必要性も見えてくると思います。 

3分でわかるLoglass

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