KDDIスマートドローン株式会社

【活用事例】事業部門の信頼パートナーへ。「会社をより良くしたい」という想いが生んだ攻めの経営管理とは

IT・インターネット
従業員数
1〜300名

2022年の事業開始と同時にLoglassを導入いただいた KDDIスマートドローン株式会社様。KDDI株式会社の子会社として、モバイル通信を活用したドローンの利活用による社会課題の解決に取り組んでいます。親会社に向け通期計画・見込みを提出している同社ですが、当初は新設会社とあって経営管理を担うリソースが課題となりやすかったところ、Loglassの活用を決断。その結果、親会社への報告が簡単になったことはもちろん、複数パターンの事業シミュレーションが可能となったそうです。

Loglassを導入し、2022年に新会社として事業を開始してから2年半たった現在、どのような取り組みを行い、どのような発展を遂げたのでしょうか。コーポレート統括部の居相様、三木様にお話を伺いました。

導入時のインタビューはこちら:新規事業のシミュレーション回数・頻度が増し、経営層との対話が深まった(KDDIスマートドローン株式会社様)

お話を伺った方

取締役 CFO兼 コーポレート統括部 部長 居相様

コーポレート統括部 グループリーダー 三木様

POINT

事業部と二人三脚で課題を解決、コストが2割削減した。

ー 御社における現在の部署構成とLoglassの活用範囲について教えてください。

居相様:当社はコーポレート統括部門と複数の事業部門を含めた7つの部署で構成されています。日々 Loglassをチェックしているのは各部署の所属長と社長、それから経営管理担当者である三木の、計9名ですね。

ー2021年の会社設立以来、Loglassを活用いただき続けている理由を教えてください。

居相様:Loglassが非常に便利なので「もうExcelには戻れない」というのが社内の共通認識になっていますね。おおむね思い描いていたように予実管理業務をLoglassで進行できているので、今からExcelに戻るのは難しいと思います。

三木様:Loglassは導入時にいくつか設定が必要ですが、それさえ終われば「経理システムから実績を入れるだけ」で予実分析ができるようになります。実績と計画を比較することで制度会計のチェックもでき、異常値の早期発見やミスの予防など、経理のチェックにも役立っていますね。

ー Loglassを使った新しい取り組みとして、「システム運用費の可視化」および「部門間費用採算」があったとお聞きしています。これらはどのようなきっかけで始まったのでしょうか。

居相様: 元々、当社のドローン事業は親会社であるKDDIの新規事業から始まっているんです。当初は研究開発的な位置づけだったので厳しく採算性を問われるようなことはなかったのですが、子会社化を機に部門費用を精査したところ、事業規模にしては過大な費用がかかっていると気づきました。

そこで費用の見直しを進めたかったのですが、システム運用費が「作業委託費」「人材派遣費」「賃借料」などに分散していた分、コストの実態が把握しにくい状態になっていました。そこで、Loglassを活用して関連する費用を「システム運用費」として一元化し、実績を可視化することで「どこにどれだけの費用を投じているか」を事業部でも確認できるよう、環境を整備していこうと考えました。

この施策を通じて投下されているコスト実績が見える化され、事業部側にて「仕入先を見直したらどうか」「借りているサーバーを適切な量に抑えたらどうか」など、自発的に改善を実施してくれました。実際のところ、事業部門も無駄な支出を望んでいたわけではありません。事業部と経営企画、二人三脚で見直しを進めたところ次第にコストが低減し、結果的にシステム運用費を20%も削減できました。この成果は担当部署の社員皆さんの、工夫しだいで利益貢献できるという自信や評価にも繋がったと思います。

 

ー「部門間費用採算」についてはいかがでしょうか。

居相様:部門間費用採算を取り入れたのは、事業部門からの要望がきっかけでした。当社ではドローンオペレーターが所属するオペレーション事業部へ、各部署が業務を依頼することがあり、社内取引という形で経費を計上しています。

当初、オペレーション事業部へ依頼された業務は、特に売上計上もありませんので、その貢献度が数字として表現されていない状態でした。オペレーション事業部への依頼が基準なく行われており、部門間接費が適正なのかが不明確だったのです。

そこでオペレーション事業部へ依頼する際の業務の人件費等を定め、ログラスのカスタマーサクセスの力もお借りしながら、社内貢献度を「調整後営業利益」として可視化しました。オペレーション事業部の社員は貢献度が数字に現れたことでモチベーションが向上しましたし、他部門もコスト意識が芽生え「必要なときのみ依頼する」といった習慣が身につきました。

「実現したい」と思ったら相談することが活用のコツ

ー 社内の仕組みを変えるのはとても大変なことだと思うのですが、なぜ、御社ではそのような取り組みが可能だったと思われますか。 

居相様:KDDI創業者の稲盛和夫氏の影響もあり、元々、KDDIグループには精密な経営管理を求める風土があります。「経営管理をおざなりにしない」という企業文化ですので、私も以前から毎期のローリングプランを細かく考えていました。この点で、Loglassはそんな当社が叶えたい経営管理を実現できるシステムです。細かい要望をLoglassが実現してくれるからこそ、現在もうまく運用できているのだと思います。

三木様:当社の規模感だったからこそスピーディに取り組めたのもあると思います。とくにドローン事業は急成長を期待される分野ですから、社内も新しい取り組みに積極的な空気感がありましたね。

ー 今後検討されている取り組みについて教えてください。

居相様:ドローン操縦士を育成するスクール事業の経営管理をもっと高度化させたいと考えています。直営校・提携校・フランチャイズ校など、学校の形態によりそれぞれ収益性が違うので、将来は個別に採算を管理したいです。収益性を比較すればリソースの再配分についても考えられるため、ログラスさんにご相談しながら進められたらと思います。

ー 最後にLoglassの導入を検討されている方や、Loglassの活用をさらに促進されたい企業の方に、メッセージがあればお願いします。

居相様:日々の数字を取りまとめたり、定型的な分析をしたりすることも大切ですが、それだけが経営管理ではないと思います。「会社をより良くしたい」という想いを持ち、新しい取り組みや改善の可能性を事業部門と経営企画が共に模索する。そういう試みが重要なんじゃないでしょうか。

Loglassは自社で行いたい経営管理を正確に反映できるシステムですし、カスタマーサクセスに課題を相談すればさまざまな知見や提案をいただけます。相談内容を踏まえてシステムの新規機能も追加してくださるので、考えていることを遠慮なく相談できる「パートナー」として接することがLoglassの活用のコツかなと思います。

三木様:KPIなどの非財務情報もLoglassで管理できるのですが、それらの情報は事業部から経営層に向けたプレゼンの資料にもなり得ます。ですから、我々コーポレート統括部はログラスのカスタマーサクセスの力をお借りしながら、事業部の相談パートナーのような存在になりたいです。同じような理想を持つ経営企画部や、事業を伸ばすためのKPI設定・モニタリングを行いたい企業に特にLoglassをおすすめしたいです。

KDDIスマートドローン株式会社

【活用事例】事業部門の信頼パートナーへ。「会社をより良くしたい」という想いが生んだ攻めの経営管理とは

業種
IT・インターネット
従業員数
1〜300名
公開日
2024-12-10
KDDIスマートドローン株式会社
業界
IT・インターネット
導入サービス
Loglass 経営管理
従業員数
1〜300名
Loglass導入の背景と効果
課題
決め手
効果

事業部と二人三脚で課題を解決、コストが2割削減した。

ー 御社における現在の部署構成とLoglassの活用範囲について教えてください。

居相様:当社はコーポレート統括部門と複数の事業部門を含めた7つの部署で構成されています。日々 Loglassをチェックしているのは各部署の所属長と社長、それから経営管理担当者である三木の、計9名ですね。

ー2021年の会社設立以来、Loglassを活用いただき続けている理由を教えてください。

居相様:Loglassが非常に便利なので「もうExcelには戻れない」というのが社内の共通認識になっていますね。おおむね思い描いていたように予実管理業務をLoglassで進行できているので、今からExcelに戻るのは難しいと思います。

三木様:Loglassは導入時にいくつか設定が必要ですが、それさえ終われば「経理システムから実績を入れるだけ」で予実分析ができるようになります。実績と計画を比較することで制度会計のチェックもでき、異常値の早期発見やミスの予防など、経理のチェックにも役立っていますね。

ー Loglassを使った新しい取り組みとして、「システム運用費の可視化」および「部門間費用採算」があったとお聞きしています。これらはどのようなきっかけで始まったのでしょうか。

居相様: 元々、当社のドローン事業は親会社であるKDDIの新規事業から始まっているんです。当初は研究開発的な位置づけだったので厳しく採算性を問われるようなことはなかったのですが、子会社化を機に部門費用を精査したところ、事業規模にしては過大な費用がかかっていると気づきました。

そこで費用の見直しを進めたかったのですが、システム運用費が「作業委託費」「人材派遣費」「賃借料」などに分散していた分、コストの実態が把握しにくい状態になっていました。そこで、Loglassを活用して関連する費用を「システム運用費」として一元化し、実績を可視化することで「どこにどれだけの費用を投じているか」を事業部でも確認できるよう、環境を整備していこうと考えました。

この施策を通じて投下されているコスト実績が見える化され、事業部側にて「仕入先を見直したらどうか」「借りているサーバーを適切な量に抑えたらどうか」など、自発的に改善を実施してくれました。実際のところ、事業部門も無駄な支出を望んでいたわけではありません。事業部と経営企画、二人三脚で見直しを進めたところ次第にコストが低減し、結果的にシステム運用費を20%も削減できました。この成果は担当部署の社員皆さんの、工夫しだいで利益貢献できるという自信や評価にも繋がったと思います。

 

ー「部門間費用採算」についてはいかがでしょうか。

居相様:部門間費用採算を取り入れたのは、事業部門からの要望がきっかけでした。当社ではドローンオペレーターが所属するオペレーション事業部へ、各部署が業務を依頼することがあり、社内取引という形で経費を計上しています。

当初、オペレーション事業部へ依頼された業務は、特に売上計上もありませんので、その貢献度が数字として表現されていない状態でした。オペレーション事業部への依頼が基準なく行われており、部門間接費が適正なのかが不明確だったのです。

そこでオペレーション事業部へ依頼する際の業務の人件費等を定め、ログラスのカスタマーサクセスの力もお借りしながら、社内貢献度を「調整後営業利益」として可視化しました。オペレーション事業部の社員は貢献度が数字に現れたことでモチベーションが向上しましたし、他部門もコスト意識が芽生え「必要なときのみ依頼する」といった習慣が身につきました。

「実現したい」と思ったら相談することが活用のコツ

ー 社内の仕組みを変えるのはとても大変なことだと思うのですが、なぜ、御社ではそのような取り組みが可能だったと思われますか。 

居相様:KDDI創業者の稲盛和夫氏の影響もあり、元々、KDDIグループには精密な経営管理を求める風土があります。「経営管理をおざなりにしない」という企業文化ですので、私も以前から毎期のローリングプランを細かく考えていました。この点で、Loglassはそんな当社が叶えたい経営管理を実現できるシステムです。細かい要望をLoglassが実現してくれるからこそ、現在もうまく運用できているのだと思います。

三木様:当社の規模感だったからこそスピーディに取り組めたのもあると思います。とくにドローン事業は急成長を期待される分野ですから、社内も新しい取り組みに積極的な空気感がありましたね。

ー 今後検討されている取り組みについて教えてください。

居相様:ドローン操縦士を育成するスクール事業の経営管理をもっと高度化させたいと考えています。直営校・提携校・フランチャイズ校など、学校の形態によりそれぞれ収益性が違うので、将来は個別に採算を管理したいです。収益性を比較すればリソースの再配分についても考えられるため、ログラスさんにご相談しながら進められたらと思います。

ー 最後にLoglassの導入を検討されている方や、Loglassの活用をさらに促進されたい企業の方に、メッセージがあればお願いします。

居相様:日々の数字を取りまとめたり、定型的な分析をしたりすることも大切ですが、それだけが経営管理ではないと思います。「会社をより良くしたい」という想いを持ち、新しい取り組みや改善の可能性を事業部門と経営企画が共に模索する。そういう試みが重要なんじゃないでしょうか。

Loglassは自社で行いたい経営管理を正確に反映できるシステムですし、カスタマーサクセスに課題を相談すればさまざまな知見や提案をいただけます。相談内容を踏まえてシステムの新規機能も追加してくださるので、考えていることを遠慮なく相談できる「パートナー」として接することがLoglassの活用のコツかなと思います。

三木様:KPIなどの非財務情報もLoglassで管理できるのですが、それらの情報は事業部から経営層に向けたプレゼンの資料にもなり得ます。ですから、我々コーポレート統括部はログラスのカスタマーサクセスの力をお借りしながら、事業部の相談パートナーのような存在になりたいです。同じような理想を持つ経営企画部や、事業を伸ばすためのKPI設定・モニタリングを行いたい企業に特にLoglassをおすすめしたいです。

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