消費財・ライフスタイルサービスエンターテインメントLoglass 経営管理

全国50支社のExcel集計を5分の1に短縮。PLと非財務KPIを連動させ、エリア別の施策判断をデータで下せる経営管理へ

リーフラス株式会社

従業員数
1,001〜5,000名
公開日
2026-07-27
全国50支社のExcel集計を5分の1に短縮。PLと非財務KPIを連動させ、エリア別の施策判断をデータで下せる経営管理へ

全国4,500以上の拠点でスポーツスクール事業とソーシャル事業(部活動支援等)を展開し、ナスダック上場を果たしたリーフラス株式会社。スクール事業の安定利益とソーシャル事業の急成長という異なるビジネスモデルを束ねる経営管理は、かつて全支社からExcelをメールで集め、手作業で2週間かけて集計する業務でした。Loglass 経営管理の導入により集計作業は2営業日に短縮。さらにPLと非財務KPIを連動させた分析基盤を構築し、エリア別の施策判断をデータに基づいて即座に行える体制へと進化を遂げています。導入4年目、効率化から高度化への歩みと今後の展望を伺いました(2026年4月取材)。

お話を伺った方

コーポレート統括本部 経営企画部長 豊田様

コーポレート統括本部 経営企画本部 経営企画部 担当部長 石谷様

コーポレート統括本部 財務経理本部 経理部 第一課長 森様

ポイント

  • 全国50支社のExcel集計に2週間かかっていた予実管理が2営業日に短縮。月中の取締役会での報告が可能に
  • PLと非財務KPI(会員数・入退会数・客単価等)を連動させた分析により、イベント費用から入会施策への切り替えなど、エリア別の施策判断をデータに基づいて実現
  • セグメント別管理・配賦の再設計・Loglass 経営管理のダッシュボード機能を活用し、ナスダック上場後のグループ経営管理の高度化を推進

全国4,500拠点を束ねるスポーツ×教育企業。Excel集計に2週間、分析に時間を割く余裕がなかった

ー まず、貴社の事業と経営管理の体制を教えてください。

豊田様:当社はスポーツスクール事業とソーシャル事業の2つの柱で全国に展開しています。スクール事業は正社員の指導員が子どもたちにスポーツを教えるBtoCのビジネスで、安定して利益を出せるモデルです。一方、ソーシャル事業は公立中学校の部活動を支援するBtoG向けの事業で、市場の拡大を追い風にトップラインが急成長しています。ビジネスモデルも利益構造もまったく異なる2つの事業を束ねて経営管理を行うのが、当社の経営企画の役割です。

石谷様:スクール事業はエリア局地戦です。全国に点在する各拠点がそれぞれ地域に根ざして展開しており、テレビCMを打って全国一律に集客するモデルではありません。ある拠点の会員数が前年比で落ちていれば周辺エリアにも影響が波及する構造があるため、エリア単位で細かく追うことが非常に重要です。だからこそ、エリアごとの前年比較が経営判断に直結します。

ー 当時の経営管理ではどのような課題を抱えていましたか。

豊田様:すべての集計作業をExcelで行っていました。全国約50の支社から予算・実績のExcelをメールで受け取り、フォルダに整理して集計していく作業です。経営層から資料を依頼されるたびに、こちらで全部作り変えて出し直す。その繰り返しでした。

集計には1〜2週間かかっていました。小計と科目の数字が合わないといったヒューマンエラーも頻発し、期限が迫れば差し戻す余裕もなく、こちらで修正することも少なくありません。分析や示唆出しに時間を割く余裕はなく、朝早くから夜遅くまで作業するしかありませんでした。

スクールとソーシャルのセグメント別管理も経営層からずっと求められていましたが、目の前の集計作業に追われ、事業をどう切り分けて管理すべきかという本質的な議論に時間を割けない状態でした。

1年契約からのスモールスタート。上場準備が導入を後押し

ー Loglass 経営管理の導入はどのような経緯でしたか。

豊田様:上場準備期のタイミングで、予実管理の厳格化が求められていました。繋がりのあったベンチャーキャピタルの担当者からの紹介を受け、前任者が複数のサービスを比較検討した上でLoglassを選定しています。私が稟議書を起票したのですが、経営層の反応は正直なところ半信半疑でした。「本当に楽になるのか」「お金をかける必要があるのか」という声です。

ただ、上場するにはこうした管理体制の整備が不可欠だったため、稟議が通りました。最初は1年契約です。使えなければ撤退する前提でした。

ー 導入当初はどのような体制で進められましたか。

豊田様:経営企画の私と財務経理の担当者の2名体制でスタートしました。導入直後からカスタマーサクセスの方が毎週ミーティングを設定してくれて、まず私たちが何を実現したいかという要件定義から始まり、現在の運用体制のヒアリング、そして一緒にLoglassを構築していくという流れでした。非常に親身に対応していただいた印象があります。

森様:私が合流したのは導入後のタイミングです。当初は配賦の機能は使わず、まずは予算と実績の集計をLoglass上で行うところから始めていました。私が入ってから配賦を本格的に構築し始め、セグメント別の管理体制を整えていきました。

集計作業が5分の1に短縮。イベント費用から入会施策への切り替えもデータに基づき即断

ー 導入後、最も大きな変化は何でしたか。

豊田様:集計作業が2週間から2営業日と5分の1に短縮されました。以前は月末にしかできなかった取締役会への報告が、月中に前倒しできるようになっています。

ただ、効率化だけが成果ではありません。空いた時間で分析に注力できるようになったことが大きい。予実差異の大きいところをしっかり見に行けますし、その中までドリルダウンで深掘りできます。「前年と比較してみよう」という時もすぐに並べて確認できる。以前は勘所で「ここが原因ではないか」と仮説を立てて、Excelから数字を引っ張ってくる作業が必要でしたが、今はLoglass上でそのまま検証できます。

何より、経営層からの問い合わせが圧倒的に増えました。こちらがすぐに回答できるとわかると、積極的に質問が来るようになります。チャットで「この数字どうなってる?」と聞かれたら、Loglassを開いてドリルダウンで確認し、その場で返答できます。以前は数字の確認に時間がかかるため、問い合わせ自体が控えられていました。数字を早期に確認できるため、事業部での施策に対する判断が早まっています。

ー 具体的な施策判断につながった事例はありますか。

豊田様:PLの月会費の売上が足りていないとわかると、その原因が会員数の不足であることまでLoglass上ですぐに見えます。非財務のKPIデータも入っているので、PLと基礎数値を組み合わせた分析がそのまま画面上でできる。

そこから「今月検討していた施策をイベントから入会施策に切り替えよう」という判断が生まれます。イベントとは合宿や大会のことで、売上にはなりますが新たな会員様のご入会には直結しません。会員様がまだ少ないエリアでは、指導員がイベントに注力するのか、チラシ配りや入会促進活動に注力するのかという見極めが大切になります。こうした施策の切り替えが、データに基づいてスピーディに行えるようになりました。単にPLの数字を速く集計できるだけでなく、非財務KPIと組み合わせることで「何をすべきか」まで見えるようになった。これが最大の変化です。

石谷様:エリア局地戦の当社にとって、拠点ごとの変化を素早く捉えられることは経営上非常に重要です。ある拠点の数字が落ちていれば、周辺エリアにも影響が波及する構造ですので、早期に発見して施策を打てるかどうかが勝負を分けます。

ー セグメント別管理や配賦はどのように構築されましたか。

森様:2025年10月のナスダック上場に伴い、スクール事業とソーシャル事業のセグメント別開示が必要になりました。私が主導して、支社から支店、事務所から計上部門への配賦ルールを約130本構築しています。当社が利用している財務基幹システムでも配賦は可能ですが、操作性に制約がありました。Loglass 経営管理では社員数などの非財務情報を使った按分比率の設定ができるため、配賦作業はLoglass上で行っています。

豊田様:非財務KPIの管理も大きく変わりました。会員数、入退会数、拠点数、客単価、社員1人当たりの売上や営業利益といったデータをPLと連動させて追えるようになっています。以前は別の資料から数字を引き合わせて手作業で計算していたものが、Loglass上で一括して確認できます。

1年契約から3年の長期契約に切り替えたのも、この使い勝手が決め手でした。仮にリプレイスするとなると、運用・管理の作り直しで1〜2ヶ月は経営管理が滞ります。今後も使い続けていく前提で、長期契約に切り替えることを判断しました

ナスダック上場を機に、経営管理を高度化。「聞かれる前に見える」状態へ、事業部浸透も進む

ー 今後の活用構想を教えてください。

豊田様:今まさに取り組んでいるのが、Loglass 経営管理のダッシュボード機能の活用です。経営層がどのような質問をしてくるか、その傾向はある程度把握しているので、そこから逆算してKPIを選定し、可視化しておく。「聞かれたらすぐ出す」から「聞かれる前に見える」状態にしていきたいと考えています。

AIへの期待も大きいです。チャットで質問すればすぐに経営分析の回答が返ってくるような機能が実現すれば、分析のスピードは飛躍的に高まります。そうした変化を楽しみにしています。

石谷様:M&Aの領域では、直近で事業譲受のリリースも出しており、今後グループとしてのデータ管理が広がっていきます。グループ会社のPMI評価にもLoglassを活用できる余地があると考えていて、そうした展開も視野に入れていきたいですね。

豊田様:ナスダック上場に伴うUS GAAP対応についても、Loglass 経営管理上で会計基準を切り替えられる機能があれば、ぜひLoglass上で進めていきたいと考えています。会社の意向とも合致しており、実現を期待しているところです。

また、事業部への浸透も進めています。支社長クラスの方々から「Loglassを使いたい」という声が上がり始めていて、事業部向けの説明会を実施しているところです。PLの責任者から順に展開することで、利用文化を根付かせていきたいと考えています。

ー 振り返って、導入の判断で一番重要だったことは何ですか。

豊田様:半信半疑の1年契約から始めて、実際に1年間運用してみた経験が重要だったと思います。「Excelでいいのでは」という声も、使ってみれば考え方が大きく変わります。

経営企画の本当の価値は、データだけではなく、現場での経験と勘所を掛け合わせて意思決定に踏み込むことだと考えています。私は支店長時代、現場で数字を追いかける立場でしたが、今はLoglassを使って「では具体的に何をすべきか」まで考えられる。現場の経験があるからこそ、データの裏にある数字の意味がわかるのだと思います。

森様:Loglassが導き出した分析やAIによる示唆を、私たちがきちんと通訳のように現場の人たちに示すことが今後さらに求められると感じています。会社は人ですし、相手にしているのも子どもたちや保護者の方々です。数字と現場の架け橋になれればと思っています。

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