株式会社Leo Sophia Group

週次予実管理が3時間から30分に。効率化を果たしたコングロマリット企業が見据えるデータドリブン経営。

IT・インターネット
従業員数
301〜1,000名

「日本の未来を創る、善き事業家を生み出す器となる」をミッションに掲げ、複数の領域において事業を展開するコングロマリット企業、株式会社Leo Sophia Group(レオ ソフィア グループ)。インターネットメディア事業やDtoC事業をはじめ、医療コンサルティング事業、フィットネス事業、ホスピス事業、エージェンシー事業などを展開しており、領域問わず新たな挑戦を続けています。

複数の事業部、子会社を“全社のハブ”として束ね、横断的に価値を創出することに取り組んでいる同社の経営企画室では、Google Spreadsheetによる予実管理に課題をお持ちでした。予実管理の課題を解決し、データドリブンな経営を実現するため、2024年3月にLoglass 経営管理をご導入いただき、その際にBPO、コンサルティングサービスであるLoglass サクセスパートナーも採用いただきました。今回は経営企画室を管掌する石井様にお話を伺い、Loglass導入の経緯や運用開始後の導入効果についてお話しいただきました(2024年9月取材)。

お話を伺った方

経営企画室 石井 雄哉様

POINT

  • Loglass サクセスパートナーのコンサルティングサービスで、限られた社内体制でもLoglass 経営管理を導入
  • 事業データの増加に伴う集計・表示速度の限界といった課題を解決
  • 週3時間かかっていた予実データの整理が30分に短縮

多数の事業部、子会社を抱えるコングロマリット経営。予実データの収集、整理に課題。活用が思うようにいかず

ー 経営企画室のミッションと体制を教えてください。

石井様:私が所属する経営企画室では「全社のハブとなり、事業と組織をドライブする」を部署のミッションに掲げています。コングロマリットに展開する複数領域において横断的に価値を創出し、事業・組織の成長に寄与するため、予実管理や経営会議設計、特命プロジェクトの推進、新規事業開発などに取り組んでいます。

経営企画室には2024年9月現在、私含めて3名が在籍しており、予実管理担当が1名、新規事業開発や社内プロジェクト推進が1名の分担で、私は全体を管轄しております。今回、Loglass 経営管理の導入に携わったのは、経営企画室からは私と予実管理の担当者計2名、CFO、コーポレート部の計3名の合計6名です。

ー 経営管理の理想像を教えてください。

石井様:予実管理における一般的な指標である予算・見込・実績の3つの数字がタイムリーかつ正確に可視化され、それらのデータに基づいた経営の意思決定、アクションが実現できている状態を理想像と考えています。高い精度で見込の数字を出し、予算に対しての乖離を正しく認識できれば、検討するアクションの精度も自ずと高くなるでしょう。

さらに弊社のようにさまざまな領域で事業を展開するコングロマリット経営の場合、ひとつの事業で成功したアクションのノウハウや成功の要因を予実管理のデータから可視化し、他の事業や部署に横展開していくことも可能です。その他に事業ポートフォリオを管理していく必要性からも、弊社にとってデータドリブン経営のための予実管理体制を実現することは重要なミッションでした。

ー 貴社における経営管理では、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

石井様:Loglass 経営管理を導入する以前は、複数事業部やグループ会社からの予実データをGoogle Spreadsheetで集約していました。全社で集約していた予実管理のシート自体はひとつでしたが、その裏側には各事業部の収支のシートやKPIのシートなど、何百もの膨大なシートが紐づいている状態であり、経営判断に使用される大事なシートにデータが反映されていなかったり、数字がずれて反映されていたりと、誤った経営判断に繋がりかねない問題を抱えていました。

経営企画室では、こうした膨大かつ複雑になっていたGoogle Spreadsheetの読み込み遅延やヒューマンエラーを改善しようと務めましたがキリがなく、毎週1〜2時間のリソースがGoogle Spreadsheetの修正に消費されている状態が続いていたのです。

もうひとつの課題が、データドリブンな経営判断を実現するために必要なデータの整理に、経営企画室のリソースの大半を割く必要があったことでした。以前にはデータの可視化のためにBIツールを導入し、予実データをすぐに閲覧できる環境を構築したこともあったのですが、BIツールにデータを連携する手前、つまりデータの整理がほとんどできておらず、予実データをそのままで見るしかできなかったのです。

また、コーポレート部門側の会計ソフト「勘定奉行クラウド」で管理していた財務会計の数字と、Google Spreadsheet上の管理会計の数字がうまく紐づけられず、BIツール上でも統合されていないまま表示していました。結果、せっかく導入したBIツールはその後ほとんど使われませんでした。

決め手はLoglass サクセスパートナーによる手厚い導入支援と、今後のサービスの発展性

ー 経営管理システムを導入するにあたって、どのような機能や要素で比較検討されましたか。

石井様:予算・見込・実績などの複数データを扱う際に、経営判断に必要となる切り口で可視化、分析ができる機能を最も必要としていました。

「予算に対してどのような見込を立てているのか」「見込に対してどのような実績だったのか」など、事業の進捗状況を正確に把握するためには、予算・見込・実績の3軸を一元的に対比する必要があります。これは他のツールでは実現できなかったのですが、Loglass 経営管理では「3軸対比機能」としてユーザーに提供されていると知り、興味を抱きました。

機能以外の比較検討の要素としてはツールの操作性、つまりUIも重視しました。経営企画室内だけでなく、経営陣、コーポレート部、事業部長と全社的に展開するツールはしっかり使われること、使いたいと思われる操作感であるべきです。使われないツールを導入しても、形骸化するだけです。一見して使いにくそうと感じさせるもの、他部署のユーザーに操作方法を説明しにくいツールは比較検討時に候補から除外しています。

ー Loglass 経営管理を選定いただいた決め手を教えてください。

石井様:自前のリソースだけではデータを準備する段階からかなり難航することが分かっていましたので、経営管理のプロの方に経営管理システムの導入とデータ整理をお願いしたいと考えていました。そこで弊社が選んだのが、Loglass 経営管理とシステム導入のBPO、コンサルティングをお願いできるLoglass サクセスパートナーでした。

他社ツールの場合、担当者の方が導入をサポートしてくれるサービスの提供まではあったものの、Loglass サクセスパートナーのように弊社の経営管理やデータの中身まで理解いただき、データの整理や一緒に仕組みを作り上げていくサービスは提供されていませんでした。導入後に振り返ってみても、Loglass サクセスパートナーによる支援がなければLoglass 経営管理の導入はスムーズに進まなかったかもしれません。

もうひとつの決め手は、ツールを提供しているログラス社としての事業戦略や直近の開発アップデートを加味し、今後さらなるサービスの拡張が期待できたことです。弊社からLoglass 経営管理の問い合わせをして以降、何度か担当者の方とお話をする機会があったのですが、打ち合わせのたびにどんどん新しい機能が開発されていたり、使い勝手が向上されていたりと、事業展開のスピードが速いなと感じました。

また、将来的にはエンタープライズ向けの機能拡張も予定されていると聞きました。

我々も今後はLeo Sophia Groupというホールディングスのもとに、さらに多くの会社・事業を抱えていくようになるため、より複雑化する管理に適用出来るのではないかと感じました。競合比較した他社の場合、経営管理システムが中小企業向けに開発されているように感じたことも後押しとなり、Loglass 経営管理の導入とLoglass サクセスパートナーの契約を社内稟議にかけました。

主に費用対効果の観点から社内には説明しています。以前に導入していたBIツールからのリプレイスとROI、具体的には以前の運用によって無駄に費やしていた人件費の削減と、精度が低い経営判断を下してしまったときの機会損失を試算して説明し、Loglass 経営管理の導入とLoglass サクセスパートナーの契約が無事に決まりました。

全社の3割がLoglassを活用。経営会議で欠かせない存在に

ー Loglass 経営管理の導入とLoglass サクセスパートナーの支援はどのように進行しましたか。

石井様:経営管理の理想像である「データドリブン経営」を実現するため、Loglass 経営管理によってデータの整理、可視化、分析、基盤を整えることを、今回の取り組みの目的に掲げました。私個人のミッションとしては、予算・見込・実績の数字を迅速かつ正しく取りまとめ、経営層が正しく、スピーディに意思決定していくための土台を構築することだと設定しました。

具体的なLoglass 経営管理の導入は、3つのフェーズに分けて進行しています。

  • Phase1(導入~構築):Loglass 経営管理に経営データ(予算・見込・実績)が集約されている状態を目指す
  • Phase2(運用):実績の整理や見込と実績の突合から始め、予実管理のオペレーションがLoglass 経営管理をベースに回っている状態を目指す
  • Phase3(経営分析):データ基盤やレポートのフォーマットを整え、KPIレベルまでドリルダウンして経営分析を行い、それに基づいたアクションが打てる状態を目指す

3つのフェーズのうち、特にPhase1〜2にかけてLoglass サクセスパートナーの支援を受けました。黒字化しているグロースフェーズの事業と投資段階の事業では、それぞれで経営判断に必要な数字が異なっているなど、コングロマリット企業であるが故に経営管理の構造は少し複雑でしたが、要件定義の段階から全容をしっかりと把握いただき、抜け漏れなく対応していただけました。

また、弊社本体で使用している会計ソフトと子会社で使用している会計ソフトは、それぞれデータ連携がされておらず、勘定科目コードが本社と子会社のコードで別々になっていました。課題のあった両方の会計ソフトの連携も、ログラス社が弊社コーポレート部門ともやりとりしていただくことで解消し、無事に運用を軌道に乗せています。

ー 普段の業務でLoglass 経営管理を活用している社員の方々について教えてください。

石井様:CEO、CFOはもちろん、経営企画室や各事業部の部長、マネージャー、予実策定に携わっているメンバーには閲覧権限を付与していまして、現在30名ほどがLoglass 経営管理を業務に活用しています。店舗スタッフを除く、本社の社員数が約100名ですので、およそ3割の社員がLoglass 経営管理にアクセスできる環境です。

社内に展開するにあたって、Loglass経営管理の操作性が優れていたため、マニュアルを作成する必要はありませんでした。Google Spreadsheetによる管理との違いを説明し、簡単な操作方法と経営分析で参考にすべき指標をレクチャーしました。全員がPLを構造的に見れるような環境を整備することで、今まで以上に売上や利益だけでなく、コスト構造といった内訳までフォーカスして議論できるようになりました。

ー 特に活用しているLoglass 経営管理の機能をお聞かせください。

石井様:比較検討の際に重視していた、予算・見込・実績を任意で比較できる3軸対比機能に加え、部署別対比表も経営分析の際によく活用しています。

複数の部署ごとの指標を横並びで一覧にしたり、表示条件を保存して部署を切り替えたりと、経営会議の資料作成や経営会議の現場でスクリーンに投影する際に便利さを感じています。先日の経営会議でも、収益事業と投資事業、それぞれ別の論点、指標で事業の状況を評価する際に使用しており、経営会議でLoglass 経営管理を開くことは当たり前になりました。

弊社のようなコングロマリット経営、つまり子会社や事業部の数が多い企業にこそ、おすすめしたい機能です。

週3時間かかっていた予実データの整理が30分に短縮。事業価値に貢献しない「修正する」「探す」がほぼ0に

ー Loglass 経営管理を導入したことで、どのような効果が得られていますか。

石井様:Google Spreadsheetで管理していた頃に発生していたインポートや読み込み遅延によるエラーは解消され、事業価値には貢献しない修正作業の工数が大きく削減されました。私ともう1名の経営企画室の社員がエラーを検知して修正したり、経営会議に向けて事業区分や科目ごとマスターデータからごそっと変更したりと週でおよそ3時間は作業に費やしていましたが、そうした作業時間は週30分ほどまでにカットできています。

さらに過去データのバージョン管理が簡単になったことで、経営会議に必要な資料を作成する際にわざわざデータを探す時間を削減できました。Google Spreadsheetの頃はタブごとに一つひとつクリックして探していましたが、Loglass 経営管理では条件切り替えだけで、「探す」というよりも「切り替える」だけで必要なデータを見つけることができます。これは私だけでなく、CEO、CFO、各事業部の事業部長、マネージャー全員が得られている効果ですので、経営全体に対する貢献も大きいはずです。

ー Loglass 経営管理を導入したことで、事業にどのような変化がありましたか。

石井様:予実管理に関するオペレーションのほとんどがLoglass 経営管理で完結するようになったことで、Google Spreadsheetで管理していた頃のようなシートの参照先違いによる漏れやヒューマンエラーが起きなくなりました。以前に抱えていた、Google Spreadsheetの読み込み遅延やヒューマンエラーといった課題は無事に解決でき、経営データを抜け漏れなく一元管理するという状態を実現できています。

また、データ参照が容易になったことで、数値に対する意識が高まり、組織全体が予算・見込・実績に対してより些細な変化を察知できる体制になりつつあります。

Loglass 経営管理は「もう1人の経営管理チームの社員」のような存在

ー 今後の展望を教えてください。

石井様:Loglass 経営管理の導入は現在、Phase2の予実管理オペレーションが回り始めた段階です。今後はPhase3のKPIレベルまでドリルダウンして経営分析を行い、経営判断につなげていくオペレーションをしっかり構築していきたいですね。また、せっかく経営管理のさまざまな数字を可視化できるようになったので、事業ポートフォリオの管理やこれまで着手できていなかった指標での分析などにも挑戦していきます。

ー 予実管理に課題を感じている方へ、メッセージをお願いいたします。

石井様:Loglass 経営管理は、データドリブン経営の実現に大きく貢献できるサービスだと確信しています。弊社にとってLoglass 経営管理は「もう1人の経営管理チームの社員」のような存在です。

予実管理のデータ基盤がまだ整っていない段階でも、Loglass サクセスパートナーの方々から手厚い支援を受けて環境を構築し、その上でLoglass 経営管理をしっかり活用することができます。ツールも直感的なUIで使いやすく、さらに機能も増えていくため、今後ますます経営管理がアップデートされていくだろうと期待しています。

経営管理に多くの工数を割いている企業や、より精緻な予実管理を行いたい企業など、経営企画に携わる多くの人におすすめできます。

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