アサヒプロマネジメント株式会社

予算策定で81%、人事業務で72.5%と圧倒的な業務効率化を実現。作業を減らし、「数字を見て、考え、動く」シェアードサービス組織へ

法人サービス(業務支援サービス)
従業員数
301〜1,000名

ビールを中心とした酒類、飲料、食品など多彩なブランドを手掛けるアサヒグループのシェアードサービス会社であるアサヒプロマネジメント株式会社。グループの企業価値最大化を目指し、主に国内のアサヒグループ会社の管理間接業務を担っています。

同社の経営企画部と人事業務部では、キャリア採用の社員を即戦力化し、圧倒的な業務効率化を実現することで経営企画と人事業務の高度化を実現するため、Loglass 経営管理とLoglass 人員計画を導入いただきました。今回は同社の経営企画部の太田様、人事業務部の代々木様にお話を伺い、導入の経緯やPoCの評価、運用開始後に得られた成果についてお話しいただきました(2025年1月取材)。

お話を伺った方

経営企画部 戦略企画グループ 課長補佐 太田 恵梨様

人事業務部 企画・業革グループ 課長補佐 代々木 郁子様

POINT

  • 予算策定業務で303時間から75時間、81%の工数削減を実現
  • 人事業務部の予算策定やHC表作成業務で277時間から76時間、72.5%の工数を削減
  • 業務の効率化で浮いたリソースを、予算策定業務の「考える時間」に充てられている

担当者の代替わりごとに引き継がれ、複雑になっていたExcel。業務効率やアウトプットのズレに課題

ー 貴社の経営管理と人事業務では、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

太田様:今回の取り組みでLoglass 経営管理とLoglass 人員計画を導入したきっかけには、足元の課題がありました。経営企画部では、アサヒグループの予算の策定や月次の損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)それぞれの速報、速報に分析を加えた確報をExcelで作成し、経営層へ渡しています。また、人事業務部では、個人別の人件費の実績データをもとにExcelで予算を作成し、部門別に取りまとめた資料と、PL科目の予算表に読み替えた資料をExcelで作成していました。

これらの業務で使用されていたExcelは、これまでの担当者たちが経営層が見たい数字や事業の実態などに合わせて計算式や数字の追加・修正を重ね、異動や退職のたびに同じポジションに就く担当者へ引き継いできており、まるで秘伝のタレのように、構造が複雑化し、わかりにくくなっていたのです。

私も代々木もキャリア採用として弊社に入社しており、アサヒプロマネジメントとしての実務未経験の状態からいきなり社内で長く使われてきたExcelによる管理、資料の作成はとても複雑でいきなりの理解は難しいと感じました。業務で扱うExcelの構造や数式一つひとつの意図を理解しきれないままでいると、たとえば上長から求められた数字を組み立てても、Excelの裏にある事象の積み上げに対する認識がずれてしまい、アウトプットにズレが生じてしまいます。

こうした状況に対して上長が「私たちのポテンシャルを活かし、会社の利益に結びつけねば」と判断し、課題の解決に乗り出しました。

代々木様:上長は、「PLの裏にある定性の情報までメンバーが理解できていること」、「現場から上がってきた数字を見て数字に妥当性があるのかを評価できること」、「PJなどの横串の切り口を評価できること」これらができる組織を目指したいと思っていたようでした。私たちも数字を扱う人間としてここまでできるようになれたらと思い、太田と一緒にこのプロジェクトに取り組みました。

複雑なExcelによる属人化からの解決策を模索するために、PoC導入を決定。Loglass 人員計画は国産で唯一のクラウド人員計画システムである点を評価

ー 経営管理と人事業務の課題を受け、サービスの比較検討はどのように進行したのでしょうか。

代々木様:Excelは計算式の自由度がとても高く、業務の実態に合わせてどんどん高度に作り上げていくことができる反面、その自由度の高さゆえに属人化を招いてしまいます。複雑に作り込まれたExcelを使用するのではなく、担当者が変わっても、私たちのようにアサヒプロマネジメントの実務が初めてであっても、スムーズに予算の策定や人件費の予実管理などに取り組める解決策を模索していました。

そうした状況でウェビナーへの参加などで情報を収集した結果、Loglass 経営管理とLoglass 人員計画を知り、予実管理や人員計画に強みがあるツールの導入によって弊社の課題を解決できるのではと考えるようになりました。

ー Loglass 経営管理とLoglass 人員計画の導入を検討する際に重視した要素を教えてください。

太田様:最も重視したのは、既存の業務を圧倒的に効率化でき、そして弊社が抱えていた課題を解決することができるかどうかです。SaaSの導入では、実際に導入してみたものの実際に扱ってみると当初の目的からやや外れてしまうことも珍しくないため、弊社ではPoCの結果を受けて最終的な判断を下すことにしました。

その他には、複雑すぎない操作性と細かいところまで手が届く機能性が両立しているかどうか、サポート体制が充実しているか、コスト感(ROI)が見合うかどうか、グループ内で横展開に耐えうる仕組みになっているか、そして機能開発など将来性があるかどうかを重視しています。

ただ、Loglass 人員計画の比較検討に関しては、そもそも競合となるような国内ツールがあまりなく、海外ツールと比べることになりました。人的資本戦略を考えていく上で人件費を予実で細かく分析でき、さらにプロジェクトに対して投入するコストや時間が一元的に管理できる仕組みは必要不可欠だと考えていたのですが、それらを満たすツールはLoglass 人員計画しか見つけられませんでした。

ー 2024年5〜7月に実施いただいた各業務の運用設計・実証テスト(PoC)は、どのように進行したのでしょうか。

太田様:運用設計では単に手作業からデジタルに置き換えるのではなく、まずはAs-Isである現在の手作業を徹底的に可視化することから始め、そこからTo-Beであるデジタル、つまりLoglass 経営管理とLoglass 人員計画による運用フローをどのように設計するかを考えました。

その際に「圧倒的な効率化」というテーマを掲げ、FTE(フルタイム社員1人が、1週間に処理できる仕事量)の70%削減を評価基準とし、さらに具体的にどのポイントでどれだけの業務が削減されたかを導き出しています。Loglass 経営管理では損益計算書の速報作成と、予算の策定業務を合わせて年間271時間、As-Isと比べておよそ75%の削減が可能と評価しました。

代々木様:Loglass 人員計画では、予算策定と中期・月次のHC(人的資本)表の作成を合わせて年間で195時間、こちらもAs-Isと比べておよそ71%を削減できると判断しました。さらに部門別の予算作成から予算調整・修正までの工程では、90%減の圧倒的な工数削減が期待できるとの結論に至っています。

見込みを超える業務効率化を実現し、データ分析の精度とアウトプットの質が向上。

ー Loglass 経営管理とLoglass 人員計画の導入で得られた定量的な成果をお聞かせください。

太田様:経営企画部でLoglass 経営管理を導入した結果、予算策定業務で81%の工数削減を実現しました。PoCでは75%の工数削減を見込んでいましたので、6%ほど上回ったことになります。具体的には、As-Isで303時間かかっていたところ、To-Beの現在では59時間まで工数が削減されており、年40時間ほどかけていた各部門向けへのヒアリングシートの作成業務を自動化でき、さらに年14時間かかっていたデータの集計・再集計の業務時間が1時間に収まっています。

代々木様:人事業務部におけるLoglass 人員計画の導入においても、PoCで見込んでいた工数削減を上回る成果が得られています。PoCではAs-Is277時間から196時間の削減を見込んでいましたが、振り返ると5時間多く削減できており、To-Be76時間となりました。工数削減の割合でみると、PoCでは71%の削減見込みだったところが72.5%の削減成功になっています。

特に年36時間かかっていた各部別・月別の予算表作成の業務が、Loglass 人員計画から必要なデータをダウンロードするだけになり、年およそ1時間に短縮できています。その他にも年44時間かかっていた各種集計作業や予算表シート作成の業務が13.5時間に削減できているなど、さまざまな業務で時間と手間を削減できています。

また、今回Loglass 経営管理と同時に導入したことによって、経営企画部における人件費の予算策定業務の効率化にも貢献できており、年間69時間かかっていたところを自動化できたため、工数が0になりました。

ー 今回の取り組みを受けてのご感想や定性的な成果をお聞かせください。

太田様:浮いたリソースを予算策定業務の『考える時間』に充てることで、より充実した予算を作成できました。例えば、Loglassを導入する以前は、策定した人件費の予算を各部門や会議の場で説明する際、「人件費はこれだけ増えました。差額は全て数カ月前にあった大規模組編の影響だと思われます。」といった拙いアウトプットしかできなかったのです。実際に、以前経営層への報告の場で「一生懸命残業して作業しているが、出てくるアウトプットがパッとしない。求めているレベルでない」と指摘されてしまい……。

しかし今回、Loglass 経営管理とLoglass 人員計画を導入したことによって、個人単位の粒度で人件費を確認できるようになり「〇〇の制度変更によって、特定職種の人件費が増加しました。また、AからB部へ異動者が複数名おり、職種変更に伴い、人件費が〜〜に変化しています」といったように、細かく説明できるようになりました。背景情報を含めて「どのような根拠があってその数字が積み上がっているのか」を解像度高くできたのは、Loglassのおかげで十分な「考える時間」を確保できたことが大きいと思っています。

太田様:以前は経営層から「作業時間に対して、アウトプットが求めるレベルに達していない」との厳しい指摘がありましたが、現在は経営層が私たちに求めるレベルのアウトプットに近づいたと感じています。アウトプットレベルの向上、そして圧倒的な業務の効率化に対しては、弊社代表の松岡からも「(Loglass導入により)ここまで成果が出るとは驚いた」という賞賛の言葉をいただいています。Loglass 経営管理とLoglass 人員計画なしで予算策定はもう考えられないですね。

「サポートなしでは乗り切れませんでした」。CSサポートの知識と提案力を高く評価

ー Loglass 経営管理とLoglass 人員計画におけるCSからのサポートに対する評価をお聞かせ下さい。

太田様:ツール比較検討の段階から、サポート体制は重視していたポイントです。実際、過去にいくつか他社製のSaaSを導入したことがありましたが、充分なサポートとは言えない経験が続いていました。取り組みの狙いは、私たち自身がツールを自由に操作できるようになることでしたので、そのためにもCSのサポートは特に重要な要素だったのです。今回はPoCのフェーズから導入、その後の運用のプロセスでサポートいただきまして、想像していた以上に素晴らしかったと思います。

代々木様:特に印象に残っているのが、複雑性が高い現行業務や突発事象に対する知識と提案力です。PoCのフェーズでは、アサヒグループの複雑な人件費のルールをLoglass 人員計画上でも再現できるのかはひとつのポイントでした。特にこれまで使用してきたExcelの計算式を再現するために科目変換ルールは特に重要で、CSの方に何度もサポートいただきながらフィット&ギャップを繰り返して最適な環境を構築しました。

また、導入中に社員数が倍増し、予算策定と着地見込みを同時並行で作成するという困難な状況が発生しましたが、今振り返るとCSのサポートなしでは乗り切れなかったと思います。こうしたサポートを実現しているのは、ログラス社の一人ひとりの人間力であり、それを支えているのはログラス社が創り出した独自の風土ではないかと推察します。

ー 特に活用しているLoglass 経営管理とLoglass 人員計画の機能をお聞かせください。

太田様:Loglass 経営管理のマスタ機能は便利だと感じています。昨年の2024年には大きな組織変更と社員数が倍増したのですが、部門増減の設定やグループの設定など、1時間あれば対応できました。もしExcelでの管理が続いていたら、VLOOKUP関数で集計したり、ピボットテーブルでデータを並び替えたりと、最低でも5営業日は費やしていたと思います。

代々木様:Loglass 人員計画では、人件費変換機能によって編成PJを作った瞬間に予算ができあがるユーザー体験に感動しました。「科目変換ルール」を設定し、「人員マスタ」を最新にするだけで予算策定を数秒で完了させることができるのです。さらにLoglass 経営管理とデータが連携しているため、組織マスタやPL科目を揃えられるのも効率化に役立ちました。また、エクスポート機能によって毎月の予算と実績の管理も楽になっています。個人ごとの労働時間や超勤時間、超勤手当、残業代などをクロス集計できる点もポイントです。

高まる人材の流動化にしっかり対応し、さらに高度な経営企画・人員計画を実現したい

ー 今後の展望をお聞かせください。

太田様:今回の取組みにより、ファーストステップとして「圧倒的な効率化」を達成できました。2025年のセカンドステップでは「圧倒的な効率化 Ver.2」を掲げ、予実分析報告にかかる日数を10営業日短縮しての速報化や、各社員ベースの予実管理に取り組みます。そして2026年以降のサードステップでは、「Gen-AIによるインサイトの発掘」を実現して「予実分析の高度化」に挑みたいと考えています。そのためにも引き続きログラス社の皆さまからの強力なサポート、サービス開発、ご支援をお願いしたいですね。

ー 経営管理や人員計画に課題を感じている方へ、メッセージをお願いいたします。

代々木様:昨今は社内外問わず、人材の流動性がとても高まっています。そのためひとりの社員がひとつの業務に留まる期間がどんどん短くなっており、新しく業務にあたるメンバーの即戦力化が今後ますます求められるでしょう。私たちが所属する経営企画部と人事業務部においても、新しい人材のポテンシャルを短期間で100%引き出していくことが重要です。そして新しい人材にもLoglass 経営管理とLoglass 人員計画をしっかり活用してもらい、さらに高度な経営企画や人員計画を目指していきたいと考えています。

アサヒプロマネジメント株式会社

予算策定で81%、人事業務で72.5%と圧倒的な業務効率化を実現。作業を減らし、「数字を見て、考え、動く」シェアードサービス組織へ

業種
法人サービス(業務支援サービス)
従業員数
301〜1,000名
公開日
2025-04-01
アサヒプロマネジメント株式会社
業界
法人サービス(業務支援サービス)
導入サービス
Loglass 経営管理
Loglass 人員計画
従業員数
301〜1,000名
Loglass導入の背景と効果
課題
決め手
効果

担当者の代替わりごとに引き継がれ、複雑になっていたExcel。業務効率やアウトプットのズレに課題

ー 貴社の経営管理と人事業務では、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

太田様:今回の取り組みでLoglass 経営管理とLoglass 人員計画を導入したきっかけには、足元の課題がありました。経営企画部では、アサヒグループの予算の策定や月次の損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)それぞれの速報、速報に分析を加えた確報をExcelで作成し、経営層へ渡しています。また、人事業務部では、個人別の人件費の実績データをもとにExcelで予算を作成し、部門別に取りまとめた資料と、PL科目の予算表に読み替えた資料をExcelで作成していました。

これらの業務で使用されていたExcelは、これまでの担当者たちが経営層が見たい数字や事業の実態などに合わせて計算式や数字の追加・修正を重ね、異動や退職のたびに同じポジションに就く担当者へ引き継いできており、まるで秘伝のタレのように、構造が複雑化し、わかりにくくなっていたのです。

私も代々木もキャリア採用として弊社に入社しており、アサヒプロマネジメントとしての実務未経験の状態からいきなり社内で長く使われてきたExcelによる管理、資料の作成はとても複雑でいきなりの理解は難しいと感じました。業務で扱うExcelの構造や数式一つひとつの意図を理解しきれないままでいると、たとえば上長から求められた数字を組み立てても、Excelの裏にある事象の積み上げに対する認識がずれてしまい、アウトプットにズレが生じてしまいます。

こうした状況に対して上長が「私たちのポテンシャルを活かし、会社の利益に結びつけねば」と判断し、課題の解決に乗り出しました。

代々木様:上長は、「PLの裏にある定性の情報までメンバーが理解できていること」、「現場から上がってきた数字を見て数字に妥当性があるのかを評価できること」、「PJなどの横串の切り口を評価できること」これらができる組織を目指したいと思っていたようでした。私たちも数字を扱う人間としてここまでできるようになれたらと思い、太田と一緒にこのプロジェクトに取り組みました。

複雑なExcelによる属人化からの解決策を模索するために、PoC導入を決定。Loglass 人員計画は国産で唯一のクラウド人員計画システムである点を評価

ー 経営管理と人事業務の課題を受け、サービスの比較検討はどのように進行したのでしょうか。

代々木様:Excelは計算式の自由度がとても高く、業務の実態に合わせてどんどん高度に作り上げていくことができる反面、その自由度の高さゆえに属人化を招いてしまいます。複雑に作り込まれたExcelを使用するのではなく、担当者が変わっても、私たちのようにアサヒプロマネジメントの実務が初めてであっても、スムーズに予算の策定や人件費の予実管理などに取り組める解決策を模索していました。

そうした状況でウェビナーへの参加などで情報を収集した結果、Loglass 経営管理とLoglass 人員計画を知り、予実管理や人員計画に強みがあるツールの導入によって弊社の課題を解決できるのではと考えるようになりました。

ー Loglass 経営管理とLoglass 人員計画の導入を検討する際に重視した要素を教えてください。

太田様:最も重視したのは、既存の業務を圧倒的に効率化でき、そして弊社が抱えていた課題を解決することができるかどうかです。SaaSの導入では、実際に導入してみたものの実際に扱ってみると当初の目的からやや外れてしまうことも珍しくないため、弊社ではPoCの結果を受けて最終的な判断を下すことにしました。

その他には、複雑すぎない操作性と細かいところまで手が届く機能性が両立しているかどうか、サポート体制が充実しているか、コスト感(ROI)が見合うかどうか、グループ内で横展開に耐えうる仕組みになっているか、そして機能開発など将来性があるかどうかを重視しています。

ただ、Loglass 人員計画の比較検討に関しては、そもそも競合となるような国内ツールがあまりなく、海外ツールと比べることになりました。人的資本戦略を考えていく上で人件費を予実で細かく分析でき、さらにプロジェクトに対して投入するコストや時間が一元的に管理できる仕組みは必要不可欠だと考えていたのですが、それらを満たすツールはLoglass 人員計画しか見つけられませんでした。

ー 2024年5〜7月に実施いただいた各業務の運用設計・実証テスト(PoC)は、どのように進行したのでしょうか。

太田様:運用設計では単に手作業からデジタルに置き換えるのではなく、まずはAs-Isである現在の手作業を徹底的に可視化することから始め、そこからTo-Beであるデジタル、つまりLoglass 経営管理とLoglass 人員計画による運用フローをどのように設計するかを考えました。

その際に「圧倒的な効率化」というテーマを掲げ、FTE(フルタイム社員1人が、1週間に処理できる仕事量)の70%削減を評価基準とし、さらに具体的にどのポイントでどれだけの業務が削減されたかを導き出しています。Loglass 経営管理では損益計算書の速報作成と、予算の策定業務を合わせて年間271時間、As-Isと比べておよそ75%の削減が可能と評価しました。

代々木様:Loglass 人員計画では、予算策定と中期・月次のHC(人的資本)表の作成を合わせて年間で195時間、こちらもAs-Isと比べておよそ71%を削減できると判断しました。さらに部門別の予算作成から予算調整・修正までの工程では、90%減の圧倒的な工数削減が期待できるとの結論に至っています。

見込みを超える業務効率化を実現し、データ分析の精度とアウトプットの質が向上。

ー Loglass 経営管理とLoglass 人員計画の導入で得られた定量的な成果をお聞かせください。

太田様:経営企画部でLoglass 経営管理を導入した結果、予算策定業務で81%の工数削減を実現しました。PoCでは75%の工数削減を見込んでいましたので、6%ほど上回ったことになります。具体的には、As-Isで303時間かかっていたところ、To-Beの現在では59時間まで工数が削減されており、年40時間ほどかけていた各部門向けへのヒアリングシートの作成業務を自動化でき、さらに年14時間かかっていたデータの集計・再集計の業務時間が1時間に収まっています。

代々木様:人事業務部におけるLoglass 人員計画の導入においても、PoCで見込んでいた工数削減を上回る成果が得られています。PoCではAs-Is277時間から196時間の削減を見込んでいましたが、振り返ると5時間多く削減できており、To-Be76時間となりました。工数削減の割合でみると、PoCでは71%の削減見込みだったところが72.5%の削減成功になっています。

特に年36時間かかっていた各部別・月別の予算表作成の業務が、Loglass 人員計画から必要なデータをダウンロードするだけになり、年およそ1時間に短縮できています。その他にも年44時間かかっていた各種集計作業や予算表シート作成の業務が13.5時間に削減できているなど、さまざまな業務で時間と手間を削減できています。

また、今回Loglass 経営管理と同時に導入したことによって、経営企画部における人件費の予算策定業務の効率化にも貢献できており、年間69時間かかっていたところを自動化できたため、工数が0になりました。

ー 今回の取り組みを受けてのご感想や定性的な成果をお聞かせください。

太田様:浮いたリソースを予算策定業務の『考える時間』に充てることで、より充実した予算を作成できました。例えば、Loglassを導入する以前は、策定した人件費の予算を各部門や会議の場で説明する際、「人件費はこれだけ増えました。差額は全て数カ月前にあった大規模組編の影響だと思われます。」といった拙いアウトプットしかできなかったのです。実際に、以前経営層への報告の場で「一生懸命残業して作業しているが、出てくるアウトプットがパッとしない。求めているレベルでない」と指摘されてしまい……。

しかし今回、Loglass 経営管理とLoglass 人員計画を導入したことによって、個人単位の粒度で人件費を確認できるようになり「〇〇の制度変更によって、特定職種の人件費が増加しました。また、AからB部へ異動者が複数名おり、職種変更に伴い、人件費が〜〜に変化しています」といったように、細かく説明できるようになりました。背景情報を含めて「どのような根拠があってその数字が積み上がっているのか」を解像度高くできたのは、Loglassのおかげで十分な「考える時間」を確保できたことが大きいと思っています。

太田様:以前は経営層から「作業時間に対して、アウトプットが求めるレベルに達していない」との厳しい指摘がありましたが、現在は経営層が私たちに求めるレベルのアウトプットに近づいたと感じています。アウトプットレベルの向上、そして圧倒的な業務の効率化に対しては、弊社代表の松岡からも「(Loglass導入により)ここまで成果が出るとは驚いた」という賞賛の言葉をいただいています。Loglass 経営管理とLoglass 人員計画なしで予算策定はもう考えられないですね。

「サポートなしでは乗り切れませんでした」。CSサポートの知識と提案力を高く評価

ー Loglass 経営管理とLoglass 人員計画におけるCSからのサポートに対する評価をお聞かせ下さい。

太田様:ツール比較検討の段階から、サポート体制は重視していたポイントです。実際、過去にいくつか他社製のSaaSを導入したことがありましたが、充分なサポートとは言えない経験が続いていました。取り組みの狙いは、私たち自身がツールを自由に操作できるようになることでしたので、そのためにもCSのサポートは特に重要な要素だったのです。今回はPoCのフェーズから導入、その後の運用のプロセスでサポートいただきまして、想像していた以上に素晴らしかったと思います。

代々木様:特に印象に残っているのが、複雑性が高い現行業務や突発事象に対する知識と提案力です。PoCのフェーズでは、アサヒグループの複雑な人件費のルールをLoglass 人員計画上でも再現できるのかはひとつのポイントでした。特にこれまで使用してきたExcelの計算式を再現するために科目変換ルールは特に重要で、CSの方に何度もサポートいただきながらフィット&ギャップを繰り返して最適な環境を構築しました。

また、導入中に社員数が倍増し、予算策定と着地見込みを同時並行で作成するという困難な状況が発生しましたが、今振り返るとCSのサポートなしでは乗り切れなかったと思います。こうしたサポートを実現しているのは、ログラス社の一人ひとりの人間力であり、それを支えているのはログラス社が創り出した独自の風土ではないかと推察します。

ー 特に活用しているLoglass 経営管理とLoglass 人員計画の機能をお聞かせください。

太田様:Loglass 経営管理のマスタ機能は便利だと感じています。昨年の2024年には大きな組織変更と社員数が倍増したのですが、部門増減の設定やグループの設定など、1時間あれば対応できました。もしExcelでの管理が続いていたら、VLOOKUP関数で集計したり、ピボットテーブルでデータを並び替えたりと、最低でも5営業日は費やしていたと思います。

代々木様:Loglass 人員計画では、人件費変換機能によって編成PJを作った瞬間に予算ができあがるユーザー体験に感動しました。「科目変換ルール」を設定し、「人員マスタ」を最新にするだけで予算策定を数秒で完了させることができるのです。さらにLoglass 経営管理とデータが連携しているため、組織マスタやPL科目を揃えられるのも効率化に役立ちました。また、エクスポート機能によって毎月の予算と実績の管理も楽になっています。個人ごとの労働時間や超勤時間、超勤手当、残業代などをクロス集計できる点もポイントです。

高まる人材の流動化にしっかり対応し、さらに高度な経営企画・人員計画を実現したい

ー 今後の展望をお聞かせください。

太田様:今回の取組みにより、ファーストステップとして「圧倒的な効率化」を達成できました。2025年のセカンドステップでは「圧倒的な効率化 Ver.2」を掲げ、予実分析報告にかかる日数を10営業日短縮しての速報化や、各社員ベースの予実管理に取り組みます。そして2026年以降のサードステップでは、「Gen-AIによるインサイトの発掘」を実現して「予実分析の高度化」に挑みたいと考えています。そのためにも引き続きログラス社の皆さまからの強力なサポート、サービス開発、ご支援をお願いしたいですね。

ー 経営管理や人員計画に課題を感じている方へ、メッセージをお願いいたします。

代々木様:昨今は社内外問わず、人材の流動性がとても高まっています。そのためひとりの社員がひとつの業務に留まる期間がどんどん短くなっており、新しく業務にあたるメンバーの即戦力化が今後ますます求められるでしょう。私たちが所属する経営企画部と人事業務部においても、新しい人材のポテンシャルを短期間で100%引き出していくことが重要です。そして新しい人材にもLoglass 経営管理とLoglass 人員計画をしっかり活用してもらい、さらに高度な経営企画や人員計画を目指していきたいと考えています。

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